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北海道発・記者ブログ

2006年12月 5日他人を見て自分を振り返る

 このごろ他人の不快なしぐさを見て、自分の行動を振り返る日々が続いている。映画を見に行った劇場での出来事がきっかけだ。私の前の座席には若い男性が座っていた。前のフェンスに足をかけている。誰もとがめることもなく、結局その男性は約2時間の上映時間、ずっと同じ姿勢のまま見ていた。

 その人それぞれの趣味で鑑賞しているし、見る格好をとやかく言える立場ではない。だけど、後ろにいると、どうしてもその姿が視線に入るので、正直内容に集中できなかった。面白かったのか面白くなかったのか分からないまま、映画館を出た。

 その後、ある医師にその出来事を話すと、ビデオやDVDが簡単に借りられて、自宅でのんびり見る習慣がついているから、長時間同じ姿勢ができなくなっていることが原因かもしれないと説明された。運動不足からも、長時間同じ姿勢でいられなくなっているそうだ。この男性の態度が他人を不快にさせたことはもちろん問題視されていいが、根本は「だれも見てないからいいという考えがまん延している」ことだという。

 医師は、いじめや不正問題を例に挙げ「見てないからいいかってやると必ずしっぺ返しもきますよ」と話してくれた。「小さな積み重ね。座る姿勢1つでも崩れ始めたら乱れのサイン。そんな出来事に遭遇したときほど、もう1度振り返る時、自分もどこかでやっていないかとね」と続けた。

 幸い、映画館の出来事の後はあからさまに、不快なことには出会ってはいない。だけど公の場で姿勢を乱すことはしないように心掛けている。やはり私たちは人に会って話を聞く仕事なのだから。

菅原 由利子(すがわら ゆりこ)

 北海道札幌市出身。96年北海道本社入社。販売管理部、編集部、総務部、広告部を経て06年9月から編集部に復帰し、文化社会関連の取材を担当した。07年2月からは総務部勤務。1971年10月生まれ。

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