2007年10月 3日海のかけらで買い物を
鎌倉を歩いていると、潮の香りが、心地よい、目的とは違うが浜辺でビーチコーミングでもしたくなる。浜に打ち寄せられた漂着物を拾い集める遊びだが、湘南あたりでは、ゴミの方が目に付きあまり心地よくはない。それでも比較的きれいな、波打ち際をうろうろと探してみると、鈍い光を放つガラスのかけらが落ちている。
この拾ったガラスのかけらがお金の替わりになることは、意外と知られていない。記者が知ったのは、半年ほど前の鎌倉巡りのとき、その頃は数件だったと思ったが、先日調べてみると50店ほどに広がったそうだ。
名前はビーチマネー、使い方は簡単だが条件が2つ。①ある程度の大きさがある(3センチの円にかけらを乗せたときに、円からはみ出す)②握ってみて痛くない程度に丸みがある。この条件を満たせば、白、茶色は30円、水色、緑は50円、赤、紺、黄色、2色混合は200円程度の価値とみなされ、提携した店舗で使うことができる。
地元のサーファーの発案で始まったというこの企画。海に来た人が知っていれば、そしてもっと広がれば、ビーチマネーを拾うだけでなくきっとゴミを拾って…いやゴミを捨てなくなるのではないだろうか。いつかゴミのないきれいな浜が戻ってくるかもしれないと思わせる。
電子マネーは便利だ「ピッ」と買い物ができてしまう。「円天」もきっと便利だったのだろう。5万人から1000億円…人をだます人間に波打ち際のガラスの価値は分からない。