2008年1月31日沖美穂選手を応援している
今年のスポーツ界大イベントの1つに8月の北京五輪がある。昨年12月には野球の星野ジャパンが出場権を獲得。1月に入ってからも27日の大阪国際女子マラソン、29、30日にはハンドボールのアジア予選再試合が行われるなど、本番に向け盛り上がってきている。その中で、個人的に応援している選手がいる。自転車女子ロードで五輪3大会連続出場を目指す沖美穂(33)。
沖との付き合いは、かれこれ17年になる。90年12月、阿寒でのスケート大会が最初だった。昨年の全日本選手権で10連覇を果たすなど自転車では国内敵なしだが、スピードスケートでもトップレベルの選手だった。池田高の2年生だったその阿寒での大会では1500メートルで優勝。インターハイ優勝の実績もある。卒業後に実業団に進み1年目からW杯に出場するなど、日本を代表するスケーターだった。同級生には長野五輪金メダリスト清水宏保、競輪S級の武田豊樹がいる。強豪ぞろいの世代だったこともあり、高校時代の印象なども強く残っている。
仕事上のこととはいえ、多少の心情は絡む。苦しいときを知っていると、応援したくなる。自転車に転向した95年、山梨・甲府で練習に励む沖のもとを訪ねた。実業団にも属さず、貯金を切り崩し、歯科医院でアルバイトをしながら練習していた。ここで紹介するにはちょっと恥ずかしい話だが、一緒にいた先輩カメラマンとともに、3人で食事をした中華料理店で口をつけなかったものを、店の人に頼んで詰めてもらい手渡した。遠慮する彼女に、先輩と2人で「少しでも節約した方がいい」と半ば無理やり持たせた。取材相手とのこんなやりとりは、ほかに記憶がない。さすがに五輪は厳しいのでは?という思いが、そうさせたようにも思う。今思えば持ち帰り用に新たに注文すれば良かったが。
その後、00年シドニー五輪(41位)、04年アテネ五輪(20位)に出場。今はイタリアのプロチームに名を連ねている。昨年12月に札幌を訪れた彼女と久しぶりに会ったが、変わらず元気な姿を見せてくれた。北京に向けては、前回アテネ五輪時に比べると、スポンサー集めなどで苦労している。競技生活の集大成と決めている五輪。力になれることは少ないが、不安ない態勢で大舞台に立てることを祈っている。