2007年12月23日バルク復活なら“おいしい”
07年、賞味期限の偽装が世間を賑わせた年だった。以下、乱暴な表現、強引なこじつけであることをお許しいただきたい。競馬の世界では「賞味期限が切れた」じゃないが「全盛時を過ぎた馬」が、時として激走する。賞味期限切れの食品は食えないけど、競馬でそんな馬がきたら“おいしい”配当になる。
有馬記念はまさにそんな舞台。90年オグリキャップは前2走の大敗から「終わった」と思われていたが、「さあ頑張るぞ、オグリ」なんていう実況アナウンサーの後押しも受け、鮮やかに引退レースを飾った。93年トウカイテイオーは11着に大敗した前年の有馬記念から364日ぶりという、常識外れの長期休養明けを克服した。一時、有馬記念といえば「復活」がキーワードに挙げられたほどだ。
そこで、今年の有馬記念。コスモバルクに復活してほしい。2歳秋から5シーズン、中央、そして3年連続で海外にも遠征し走り続けている。今年はシンガポール航空国際Cで2着、岩手競馬での交流競走で1着になっているものの、中央では連対(2着以内)していない。そのため来年は、中央競馬のG1に向かおうにも、格付けなどをする上での賞金が不足し出走できないという可能性が出てきている。中央所属なら数多く組まれているオープン競走の中から自由にレースを選択できるが、地方所属馬はもともと同じようにすべてのレースに出られるわけではない。これで賞金不足となると、使いたくても使えないという事態が、今まで以上に多くなる。
ホッカイドウ競馬をはじめとした地方競馬にとっての救世主ともなったバルクだが、競馬の話題を提供するわれわれスポーツ新聞にとっても、同様の存在。3歳時の3冠レース、昨年、今年のシンガポール遠征時などは、こちらも嬉々として紙面制作に当たった覚えがある。いろいろ明るい話題を提供してくれている。
左回りの東京競馬場だった前2走より、右回りの中山競馬場の方が得意。2年前の4歳時、ジャパンカップ14着から、有馬記念でハーツクライ、ディープインパクトなどに続いて小差4着した実績もある。今回は、いつもより1日早く北海道を出発し、中山競馬場で1日多く調整できた点にも注目している。前日オッズでは単勝12番人気と、配当的にもおいしい。
と、賞味期限から入った今回の話。有馬記念の予想とすれば、もう数時間後には結果が出る。とても“賞味期限”の短い話です。あしからず。