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北海道発・記者ブログ

2007年4月13日自分も頭を使わなきゃな

 仕事をしてお金を稼ぐってのは大変です。何をいまさらだが、最近、特にそう思う。

 新聞制作業という仕事柄、私の帰宅はほとんどが深夜、2時は当たり前、3時も珍しくない。タクシーで帰宅する際、車中で運転手さんとよく会話する。酒を飲んだふうがない私を見て、だいたいの運転手さんは開口一番「こんな時間まで仕事ですか? 大変ですねぇ~」と気遣ってくれる。こちらとしては出勤は昼ごろだし、もう慣れたから、言われるほどつらいとは思っていないのだが。

 逆に、運転手さんの話を聞くと、こちらが「大変ですねぇ~」と、同じ言葉をかけたくなる。不況で乗客が減り、深夜帯には2、3時間待って、ようやく1人乗ってきたというケースもあるという。深夜に人が多い場所といえばススキノなのだろうが、考えることは一緒。ときには客の数以上にタクシーがあふれかえり、結局待ち時間が長い。

 ススキノには乗り入れないというある運転手さんが、なるほどという説明をしてくれた。いわく「ススキノは、大半の人がお酒を飲んでいるから近くでも乗車する。さんざん待った揚げ句、すぐ近くまでということも多いんですよ」。その運転手さんは、深夜はどこで待つのか。官公庁や会社だという。「残業のサラリーマンは、経費節約のため同じ方向の数人が乗り合うことが多い。タクシー側にしてみれば、そのようなお客さんに乗ってもらえば各家庭を回りながら行くことで、結構な乗車料金になるんです。競合相手もススキノほどじゃないですからね」。いろいろ考えを巡らせるものだ。

 さまざまな運転手さんに出会う。説明しなくても、赤信号を避けるなどして目的地までの最短距離を進んでくれるありがたいサービスをしてくれる人。ほかに個人で作った携帯電話番号入りのカードをくれる人、さらには運転中に飴をなめるのはいいと説いてくれ、わしづかみにした飴をくれた人もいた。

 「お客さんを乗せて目的地まで運ぶ。単純な仕事だからこそ難しいんです。ほかの人より売り上げを上げるためのアイデアがなかなかないですからね」。なるほど…。自分ももっと頭を使って仕事をしなければいけないな、やっぱり。

大滝 貴由樹(おおたき たかゆき)

 北海道新ひだか町(旧静内町)出身。90年北海道本社に入社。編集部、総務部を経て、再び編集部に。中央競馬を中心にギャンブル全般を担当。現在は出稿デスクを務める。1966年4月生まれ。

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