2007年1月18日ばんえい競馬(のレース名)が面白い
君は、ばんえい競馬のユニークなレース名を知ってるか? と、少々オーバーなフレーズで始めてみたが、帯広で開催されているばんえい競馬の最近のレース名に注目してみてほしい。なかなか面白い。
「○○&□□結婚記念」(競馬場の雪も溶かしそうなくらい、アツいね)
「△△祝!還暦いつまでも元気でね記念」(殺伐としたこのご時世、家族仲良しはいいことです)
「●●・▲▲帯広競馬場来場記念」(どんどん競馬場に行って、馬券買ってやられてください)
「○○湯開店記念」(まちの社交場、いつもありがとう)
「△△運輸砂利採取40周年記念」(愛社精神、素晴らしい)。
カギカッコがレース名で、その後のカッコは、私の感想。これらはレースに個人協賛としてつけられるサブタイトル名で、正式なレース名の前につく。例えば、「○○&□□結婚記念・4歳以上600万円未満」となる。主催者発表のレース番組表はもちろん、競馬専門紙、スポーツ紙の出走表にも載る。まさに、「記念」のレースだ。
ばんえい競馬での個人協賛競走は、05年12月の帯広開催から始まった。現金1万円か、相当額の副賞を提供すること。また、当日に競馬場でプレゼンターを務めることができれば、誰でも申し込める。レース名は、商標登録されている名称でないこと、公序良俗に反していないこと、そして、実在のレース名と混同しないこと。ばんえい記念というビッグレースがあるが、これを例にとると、「ばんえい○○誕生記念」はいいが、「○○誕生ばんえい記念」は紛らわしいからバツというところか。
この個人協賛競走、確実に浸透している。導入初年度の05年12月から昨年3月までは月間の最多が6レース(3月)だったが、昨年12月と今年1月は月間20レースを超えている。昨秋に存廃問題でばんえい競馬自体が一躍注目されたこともあるが、個人協賛競走の存在そのものも認知されてきた証拠だろう。
主催者側では、この個人協賛競走導入に当たって、当初は帯広市民らにばんえい競馬をPRしたいという思惑があった。プレゼンターという特典も、競馬場に足を運んでもらうきっかけになればという狙いからだった。ところが、始まってみると、申し込み者はほとんど本州在住者。意外なところで、本州での人気の高まりを認識するきっかけとなった。
地方競馬での個人協賛競走は、03年に廃止になった山形の上山競馬が01年に始めたのが最初。その後、他場にも広がり、売り上げが低迷する中で、ファン拡大策の1つとして取り入れられた。地方競馬が隆盛だった1990年前後に始めていれば、浸透度ももっと大きかったはず。思い通りに事を進めるのは難しい。どこに成功のきっかけがあるのかも分からない。
とにかく、競馬が身近に感じられる施策が広まるのはいいもの。公式ホームページなどで一度見てみてください。「自分ならこんなのにしよう」と思わず考えてしまいますから。