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北海道発・記者ブログ

2006年12月 4日記者も買います「応援馬券」

 「記者さんは何を重視して予想するんですか?」。夏場の中央競馬北海道開催を取材している関係で、よくこんな質問を寄せられる。一応自分なりの狙い方はあるが、それほどすごいもんじゃない。「応援馬券は買わないの?」と言われれば、答えはノーだ。

 応援馬券とは、馬の実力などはさておき、「頑張ってほしい」という願望を前面にして買う馬券のこと。

 紙面上、夢は全レース的中、パーフェクト予想だ。だから、応援馬券的な考えは極力捨てるようにしている。でも、実は仕事で競馬に接すれば接するほど、情は入る。「この馬の母は、あのときに取材した」「あの厩務員さんの担当馬だから」。こちらも出張が多い身。「北海道に4カ月もいて相当金を使った。このまま稼げなかったら本州に戻れない。カミさんにも怒られるわ」。厩務員さんからこんな感じで言われたら、すぐに連帯感が芽生える。

 3日のG1阪神ジュベナイルフィリーズ(JF)で、応援馬券を買った。狙いはマヤノトップガン産駒の2頭。ハロースピードとディーズメンフィス。前者は6着、後者は17着。掲示板にも載れず完敗…。収支? 当然大やられだ。

 阪神JFは18頭立てで行われ、そのうち12頭に共通点があった。父(種牡馬)が同じ社台スタリオンステーション(以下社台SS)にけい養されていること。天皇賞馬ダイワメジャーを生産した社台ファーム、最強馬ディープインパクトを生産したノーザンファームなどの社台グループで、それゃあ、もう、すごい種牡馬ばかり。日本競馬史上最高の種牡馬サンデーサイレンスも生前は同所にいた。今後、ディープインパクトもハーツクライも入る予定になっている。

 今年、社台SSにいる種牡馬32頭の総種付け頭数は4173頭に上った。今、日本にいる繁殖牝馬の総数は約1万頭。日本には約350頭の種牡馬がいるのに、社台SSの種牡馬だけで、繁殖牝馬の半分近くを相手にしたことになる。

 対して、マヤノトップガンは、日高管内新冠町の種馬場にけい養されている。阪神JFでの応援馬券は、日高の種牡馬にも頑張ってほしいという願望からだった。

 土日のレースで、マヤノトップガン産駒は2日の重賞ステイヤーズSでチャクラが5着。3日は中京での中日新聞杯にも3頭が出走し、マヤノライジンが3着に好走した。こんな点に楽しみを見いだせるのも競馬の面白さだと思っている。

 「記者さんは予想を外してばかりだと、給料が下がるんですか?」。こんな質問もよく寄せられる。今のところ、それはない(と思う)。たとえ、下がっても、応援馬券的な考えはやっぱり捨てられない。

大滝 貴由樹(おおたき たかゆき)

 北海道新ひだか町(旧静内町)出身。90年北海道本社に入社。編集部、総務部を経て、再び編集部に。中央競馬を中心にギャンブル全般を担当。現在は出稿デスクを務める。1966年4月生まれ。

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