2007年11月28日東京の坂も名物になる?
テレビ朝日の深夜番組に「全力坂」というバラエティーがある。内容は「東京の数ある坂を、アイドルや女優など売り出し中の女性タレントが全力で駆け上がる、それ以上説明のしようがない番組」(ウィキペディアより)。坂を駆け上がってハァハァ息を切らしている姿を見て、こちらもハァハァ…変態ですね、それじゃ。放送時間は正味2、3分だが、妙にインパクトのある番組だ。
そんな東京の坂を、全力疾走こそしないが、歩くことはある。運動不足解消のため、住んでいる築地から新宿や渋谷など、1時間半から2時間ぐらいかかる場所へも歩いている。築地近辺は平たんなのだが、そのうち坂が多くなってくる。上ったらすぐ下り、また上るなんて場所もある。東京は平たんだと思いがちだが、番組になるくらいだから、坂は多い。歩いてみることでも、再認識させられる。目的地に着くころには、汗びっしょり。翌日は足が重くなっているのを感じる。すっかり体がなまってしまっている。
だから、11月18日に行われた東京国際女子マラソンでの野口みずき選手のスパートを見て驚いた。「強力坂」と呼ばれる35キロ過ぎから高低差30メートル近い上り坂(水道橋~四谷間)。同じ場所を歩いたことがあるが、一番上にたどり着いた時にはももが張っていた。野口選手はその上りをまったく苦にせず独走。今さらながら、アスリートのすごさを感じさせられた。
東京国際女子マラソンは近い将来、今年始まった東京マラソンに統合される可能性があるという。東京マラソンは銀座や雷門など、これぞ東京、という場所を多数巡る比較的平たんなコースだ。しかし、少し違和感もある。何の変哲もないけれど、坂も東京名物じゃないかと思う。「強力坂」を乗り越えてこそ、真の王者のような気がするのだ。世界記録が次々と更新されるが、タフなコースを克服する醍醐味(だいごみ)も忘れてほしくない。今回の野口選手の走りであらためめて思った。
まぁ、それがどうなるにしても、坂を上ったくらいで、息を切らさない程度の体力は維持しておきたいものだが…。うーん、あまりに次元が低い。