このページの先頭

北海道発・記者ブログ

2007年7月18日やかましい選挙カーも意味がある?

 小学生の時の話。新学期の4月、離任式が行われていた。他校へ移る先生のあいさつが終わったあと、全校生徒で、学校の前の道路に一列に並んで、見送るのが恒例になっていた。握手をしたり、感謝の言葉をかけたり、拍手をしたり…、和やかなムードで見送られていく。

 その時、1台の車が列のわきを通り過ぎた。「○○、○○に清き1票を!ご声援ありがとうございます!」と絶叫しながら。だれもあんたに声援してないよ、という空気が流れ、途端に白けてしまった。ある上級生(私の兄なのだが)がその選挙カーめがけ、石を投げて怒られていたが、その気持ちはものすごくよく分かった。

 私はある団地で生まれ育ったのだが、隣には約20棟の県営住宅、車で10分ほど行ったところには、その2つを合わせたものより大きい団地があった。どの候補者もここで浮動票を獲得したいのか、選挙期間中はひっきりなしに選挙カーがやってきた。なぜか、党首クラスの人もよく応援演説に来ていた。とにかく、選挙期間中はやかましい。それが嫌で嫌で仕方がなかった。

 大人になって、今の住まいは会社から徒歩5分。昼夜逆転した生活もあり、選挙カーを見たり、声を聞いたりすることが全くといってない。いつのまにか投票日になり、何となく投票所へ行き、誰に入れるか、候補者が書かれた紙を見ながら、適当に名前を書く。これじゃいかんなぁ、と思いながら、毎回繰り返し。

 今思い返せば、あのやかましい選挙カーも、選挙があると、意識させるという効果があったんだな、と思う。子供のころはただの嫌がらせだとしか、思えなかったが、ようやく意味が分かった。今度の参議院選挙はしっかり考えてから、投票所に行きたいと思う。こういう事を書いておけば、自分の意識にも選挙が残るはずだ。投票日までに忘れてしまったら、何の意味も無いのだが…。

大橋 直樹(おおはし なおき)

 神奈川県横浜市出身。02年に北海道本社のレース専門アルバイト(東京勤務)として入社し、04年に正式入社。現在は編集部東京駐在に所属。紙面のレイアウトや見出しをつける整理業務を担当している。1981年1月生まれ。

このページの先頭へ