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北海道発・記者ブログ

2007年5月25日大事件で考えたこと

 先日、おじの家を訪ねたときのこと。互いに口数が多くなく、近況を報告すると、ほどなく会話が途切れた。話題を見つけられない私に気を使ったのか、おじは「お前、新聞社で働いてるんだよな?」と話しかけてきた。「ええ」と答えると、「お前は、この間の立てこもり、どう思うんだ?」と聞いてきた。

 質問の意図が分からず困っていると、「あの報道の仕方はどうなんだと聞いてるんだ」と怒った口調になった。5月17日に愛知で起こった立てこもり事件。発生当初から、撃たれて動けない警官を空から映し出し、翌日夜に解決するまで、ニュースではそれで持ち切りだった。事件から一夜明けた朝のワイドショー。出演していたコメンテーターに対して、おじは腹が立ったのだという。

 「まだ解決していないのに警察を『お粗末』などという。仲間が死んでも現場で頑張っている人間に失礼だ」。興奮しているおじを見て私は答えに窮した。「それはそうだけど、警察の不手際を批判するのは別のことでしょう」という返事が火に油を注いでしまった。いわく「口だけのコメンテーターがえらそうでむかつく」ということだ。その帰り道、1つの報道でも感じ方や見方もさまざまなんだと、考え込んでしまった。

 ネットをのぞけば、マスコミを批判する書き込みが多く見られる。中には特定のメディアを批判する本も出版されている。「あるある」事件以降、マスコミを見る世間の目は厳しくなっている。最近も、官邸サイドがマスコミを訴えている。記事を書ける、映像を流すことができるという立場を利用して勝手なことをやっている、もしかしたら、そう思われているのかもしれない。

 先の統一地方選で、「多選の弊害」が話題になった。私は入社4年目。来年春で「1期目」が終わる(何も問題を起こさなければの話だが…)。「2期目」へ進むために政治家のような厳しい選挙はない。それだけに、「ただ何となく」働いている自分の在り方を反省しなければな、と考えさせられた。

大橋 直樹(おおはし なおき)

 神奈川県横浜市出身。02年に北海道本社のレース専門アルバイト(東京勤務)として入社し、04年に正式入社。現在は編集部東京駐在に所属。紙面のレイアウトや見出しをつける整理業務を担当している。1981年1月生まれ。

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