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北海道発・記者ブログ

2007年4月28日ちょっと工夫すれば…

 「私ね、1日400キロ走ってるんですよ」。入院した知り合いを見舞いに行った帰りに乗った、50代と思われるタクシーの運転手がこう話しかけてきた。正直、話をしたい気分ではなかったが、無言でいるわけにもいかないので「へぇー、すごいですね」と適当に返した。

 でも1日10時間走ってるとして、時速40キロ。東京の道路状況、客の乗り降ろしなどを考えると実際すごいと思う。その運転手によれば普通は1日300キロ程度なのだそう。とにかく1日中、車を流し続けて、その数字をたたき出すそうだ。当然稼ぎもNO・1。乗車中、ずっと自慢話を聞かされた。不愉快な反面、なるほど、と思う部分もあった。

 家に帰ってテレビを付けると、「タクシー初乗り料金値上げ」のニュース。理由の1つに「運転手の収入の減少」があるらしい。「暇だからって、仲間同士でくっちゃべってる。それでもうからない? 当たり前でしょう」。さっきの運転手の厳しい言葉が思い出される。確かに、タクシーが何台も連なって運転手が暇をつぶしている姿は、東京では珍しくない。「待っていても仕方ない。自分で拾いにいけば客はいくらでもいる」。もうける秘けつは単純明快だった。

 目的地の駅のタクシー乗り場を見て、「こいつらみんなバカなんですよ」と最後に本音? が垣間見えた。でも、ちょっと工夫すれば、仕事ができるようになる、という当たり前の事に気付かされた。自分の仕事でも何か工夫できるところはないかを、常に考えなきゃいけないと思った。

 でもなぁ、みんな流しに出ちゃって、駅前に1台も止まってないのも困るなぁ。そのへんは程々に。

大橋 直樹(おおはし なおき)

 神奈川県横浜市出身。02年に北海道本社のレース専門アルバイト(東京勤務)として入社し、04年に正式入社。現在は編集部東京駐在に所属。紙面のレイアウトや見出しをつける整理業務を担当している。1981年1月生まれ。

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