2006年12月 6日インパクト禁止薬物騒動に思うこと
「ここで勝ったって汚名は晴れないよなあ」。11月26日、ジャパンC当日の日刊スポーツ1面で取り上げたディープインパクトに関する読者アンケートを見て、友人がつぶやいた。凱旋門に出走するまでの期待感。対して、禁止薬物疑惑が明らかになってからの失望感。1頭の馬が、多くの人の気持ちをこんなにも高揚させ、落胆させたことは初めてだろうし、今後もないだろう。それほど大きな存在だっただけに、悔しさも手伝って、その友人にはインパクトがダーティーな存在にしか見えなくなってしまったようだ。
今回の禁止薬物騒動で気になったのは、日本とフランスの違いだ。インパクトから禁止薬物が検出されたその日に、JRAは「日本で出走は問題ない」と発表した。え? 何の検証もしないまま、終わりにしちゃうの? という気分だ。一方で「国際化を推進する」などと言っておいて、問題が起こると「よその国が何を言おうが、うちはうちですから」という態度は本当なら筋が通らないはず。共通のルールが存在しないからやむなしとの見解なのだろうが、そもそも共通のルールが存在しないこと自体がおかしい。競馬に精通した人でなければ、疑問符だらけだったのではないか。
もちろん、もしディープインパクトがが何らかの処分を下されて、ジャパンカップに出られなくなっていたら、それはそれで不満を言うだろうが。
今回のことで、自分自身、海外の競馬のことを表面的なことしか知らないことに気付かされた。日本競馬史上に残る名馬の凱旋門賞挑戦、その後の思いがけないアクシデント…。新聞社の人間として、その瞬間に立ち会えた。刻々と動く事態に、こちらも日々精進しなければならないと痛感した。
まず、欧州の騎手が日本で勝ちまくることができるのか、それを理解したい。なんせ、外国人ジョッキーの皆さん、あんたら勝ちすぎなんだから!