2008年1月14日改めて感じるG1の重さ
種牡馬ディープインパクトの第1号産駒が9日、ついに誕生した。感動の06年有馬記念でのラストランの後、けい養先の社台スタリオンステーション(安平町)に到着し、北海道でも大フィーバーを巻き起こしたのは、つい最近の出来事のように思っていた。1年がたつのは本当に早いものだ、とつくづく思う。
生まれたのは同馬の産駒の出産予定ガイドでは3番目になるはずの鳥井牧場(新ひだか町)だった。予定より3日早く誕生し、こちらとしては意表をつかれた形の誕生だったが、70歳を過ぎた夫婦が経営している牧場であることを知って、もっと驚いた。繁殖牝馬7頭の小規模牧場が、1200万円もする高額な配合をしているなんて考えもしなかった。
聞けば昨年はディープを含め有名種牡馬ばかり、総額2440万円の種付け料を使っているという。まさに牧場の命運をかけた大勝負に出ているのだ。記者の問いかけに、経営する鳥井一吉さん(76)は「おれは夢は見ないんだ。なぜかと言うと起きたら覚めてしまうし消えてしまうだろう? ただ目の黒いうちにG1を取りたい。ただそれだけなんだよ」。あらためてG1という重みを教えてもらった気がした。