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北海道発・記者ブログ

2007年5月 7日笑い…、驚き…競走馬の名前

 全国に先駆けて行われているホッカイドウ競馬(道営)のフレッシュチャレンジ競走(2歳新馬戦)は、先週までに8クラを消化した。3日の開催では日本ハムのヒルマン監督にあやって名付けられた「ゼッタイヒルマン」(牝2、柳沢)が登場。ダート1000メートル1分1秒4の好タイムで逃げ切り、見事なデビュー勝ちを果たした。

 同馬は昨季の日本ハムの活躍などを受けてオーナーサイドが「日本ハムは絶対にヒルマン監督」、日本語でも「絶対ひるまん」との意味を込めて命名された。まさに「名は体を表す」と言わんばかりの勝ちっぷりで全国にその名を知らしめた。道営にはこれまでにもダルビッシュウイン、カネマサシンジョウなどの「応援馬名」が登場し地元球団の盛り上げにひと役買っている。

 思い出に残る道営のユニークな馬名では「あの馬が出走しているレースは憂うつでした」と女性実況アナウンサーを泣かせたオバサンオバサン、96年デビューで、聞きようによってはちょっと乱暴に聞こえるナグルチャンスという馬もいた。同馬はゲートに難点があって当時騎乗した久保騎手が「ゲートで暴れてパンチをくらっちゃったよ」なんてウソのようなホントの話もあった。

 日本軽種馬登録協会の馬名登録基準によると、馬名は「1文字以上9文字以内」で「有名な馬と同じ馬名」、「現役の競走馬名」、「奇きょうな馬名」は登録できないなどがある。これに基づくと船橋の現役競走馬「キンタマーニ」がなぜ馬名審査をクリアしたか疑問に思うのは記者だけではないはず。しかし、このドキッとする馬名、バリ島北部高原地の観光スポットと分かって一応納得した。

 この珍馬名を南関東で実際に実況してきた道営の古川浩アナウンサーは「紛らわしい馬名はいかにサラッと読むかを心掛けます。特にこのような場合は誤解を招くようなところで切れないように注意します」と説明してくれた。実況で一番読みにくいのは実際にいたイフヒスピードという馬など「ハ行」が重なるものだそう。そのほか「サ行」などの歯擦音はやはり発声しにくいという。

 確かに自分もお酒が回ったときや、電話の応対中「ハ行」「サ行」で何度もかんだことがあり、なるほどと思った。道営では近々「レモンサワー」という評判の2歳新馬がデビューする。そのオーナーブリーダーによると「最近、ウオッカとかギムレットとかが走ってるからさぁ」が由来だそうだ。今年はどんな記憶と記録に残る馬が登場するのか楽しみだ。

奥村 晶治(おくむら まさじ)

 北海道出身。01年から北海道本社でホッカイドウ競馬の本紙予想を担当している。89年から競馬新聞専門誌の記者としてホッカイドウ競馬を取材した経験があり、厩舎関係者と幅広い人脈を築いている。1965年3月生まれ。

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