2007年3月26日ばんえい競馬は乗り越えて行ける
久々に鳥肌が立った。25日、帯広競馬場でばんえい競馬の最高峰レース、ばんえい記念を取材したときのこと。重さ1トンものソリを引いて争う年度総決算の最高峰レースは、何度見てもすごいと思った。今年で39回目を数えるが存廃問題に揺れた今季は特に、記者も含め騎手や関係者、ファンはさまざまな思いでこの大一番を見守ったことだと思う。
同レース4連覇を達成しているスーパーペガサスが引退。スターホースが抜け、かなり小粒なメンバー構成でしかも9頭立て。個人的には盛り上がりに欠けるばんえい記念だと思っていたが、入場人員は昨年を約550人上回る今季最高の3418人。本州からのツアー客も大勢いた。
ぎっしりと埋め尽くされたスタンドからはレース中、思い思いの声援が飛び交い、勝ち馬トモエパワーが1着でゴールすると大きな拍手が沸き起こった。その拍手は全9頭がゴールするまで鳴りやまなかった。「よく頑張った。ばんえい頑張れ。また来るからね」。今年度限りでの解散が決まり、競馬を離れる市営競馬組合の職員も感慨深げに見入っていた。スパーペガサスの強さに圧倒された昨年とは違う感動を覚えた。
この一体感があれば、今後どんな障害が待ち受けていようとも、ばんえい競馬は乗り越えて行けるだろう。そう思った。