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北海道発・記者ブログ

2007年1月29日優しくて力持ちのばんばに感動

 気は優しくて力持ち―。子供たちのヒーローを形容するこんな言葉も、ばんばにはぴったりだと感じた。1月27、28日に帯広市の緑ケ丘公園で開催された帯広氷まつりで、「ばん馬VS人間20人 綱引き大会」というファンとのユニークなふれあいイベントが行われた。

 それは体重1トンを越す現役競走馬リッキー(9歳)と人間とのユニークな異種格闘技? だった。ばんえい競馬広報が「やってる方は真剣、でも見てる人はお笑い」というように、氷点下7度の会場のどのアトラクションよりも熱気があり、そして盛り上がっていたように思う。

 リッキーは綱引きの前には何度も子供たちをその大きな背中に乗せて記念撮影に収まっていた。そして30人ほどを乗せた馬ソリを約500メートル引いて誘導馬としても活躍。その後、休む間もなく綱引き大会に出場した。最大で子供81人、大人の部では30人を相手に激しいバトルを繰り広げた。「リッキー頑張ってー」。競走成績ではやや不振な同馬だが、ファンには絶大の人気がある。

 とにかく人に従順。その上、我慢強くてパワフル。その姿は北海道の開拓に大きく貢献してきたことをあらためて感じさせた。

 リッキーを管理する服部調騎会会長らは本業のばんえい競馬帯広開催でほかの管理馬が出走していたにもかかわらず、このイベントに付きっきり。「何かあったら大変だし、やれることは何でもやっていかないと。それに子供たちが喜んでくれる姿をもっと見たいから」とやさしいまなざしで見守っていた。

 地域に根差した取り組みを続けているばんえい競馬。この精神と行動力があれば、今後どんな急坂が待ち受けようとも乗り越えていけるのでは。そう思わせる、迫力満点で心温まるイベントだった。

奥村 晶治(おくむら まさじ)

 北海道出身。01年から北海道本社でホッカイドウ競馬の本紙予想を担当している。89年から競馬新聞専門誌の記者としてホッカイドウ競馬を取材した経験があり、厩舎関係者と幅広い人脈を築いている。1965年3月生まれ。

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