このページの先頭

北海道発・記者ブログ

2007年11月 9日お酌

 子供の吸収力には驚く。先日、祖母の法事に行った。寺でお経を読んでもらって親族一同が食事をする。献杯後食事が始まり30分ほど過ぎて、1歳2カ月の長男が空になったコーラのビンの口を、必死でグラスに傾けている。初めて見た“お酌”に挑んでいた。

 「酌」は「酌(く)み分ける」「酌量」などと使われ、相手の事情などを思いやって理解する-、という意味もある。“毎日眠い中お疲れさん…”パパへの感謝の気持ちの表れだろう。深夜業務を終え帰宅は3時近い。就寝は5時前後で、子供が目覚める7時には妻に起こされる。朝のオムツ交換が待っている。それ以降3時間、妻は寝ていて、自分が子守り担当として眠気と戦う。この時間ぐらいしか、まともに子供と向かい合う時間がない。「しっかり遊んであげてね」と必ず妻に念を押される。

 なのに、実は半分居眠りしながら子どもの相手をしている。朝食も眠いときは息子のあまり好かない市販のベビーフードで簡単に済ませてしまう。早く食べ終わるように、まだモゴモゴしてる間にスプーンをさりげなく口に近付けて押し込んでいることもある。朝食が済むとNHK教育番組をつけて、テレビかじりつき状態にさせ、夢中になる子どもの後ろで寝てしまっていることもある。

 妻が起き出すちょっと前に少し遊んでアピールする。まったくひどい父親だ。このコラムを妻に読まれたら酌量の余地はない。

永野 高輔(ながの たかすけ)

 茨城県水戸市出身。06年北海道本社に入社。編集部東京駐在で整理業務担当。学生時代は両親が指導者だった影響でフェンシングに熱中。競技歴15年。00年富山国体出場。好きな食べ物は札幌・カリー軒のハンバーグカレー。1973年7月生まれ。

このページの先頭へ