2007年2月 9日「鬼は内 福は内」で良いんだ
水浸しのパンツを危うくぶつけられそうになった。運動不足解消のため、ごくまれに行く札幌市内の室内温水プールのロッカー室での出来事だ。さっきまでプール内でいっしょだった5歳前後の男児5人が、水泳パンツを手に持った全裸姿で、所狭しと走り回っていた。
その日は、ちょうど節分の前日。お決まりの掛け声とともに、パンツをぶつけ合っていた。自分も、ちょうど水泳パンツを脱いだ瞬間で、嫌な予感がした。男児の一人と目が合いそうになったが、あわててそらした。「いっしょにやろうよ」と言わんばかりの視線に気付いたからだ。
子どもたちの投げ合うパンツから飛び散る水しぶきに我慢しながら、何かの違和感を感じた。子どもたちが連呼する掛け声だった。そろいもそろって「鬼は内~、福は内~」。幼稚園もしくは小学校で習ったのか、単なる子どもたちの覚え間違いか分からないが、鬼も福も内だった。
その翌日、テレビのニュースで、ある神社で「鬼は内、福は内」と言って節分を行っている様子を偶然目にした。鬼を祭神や神の使いとして、「鬼」が名称につく神社では、当然の掛け声だそうだ。ちなみに鬼塚さんなど「鬼」のつく家の豆まきも「鬼は内」が多いと言われている。
パンツ男児たちの間違いと解釈してほのぼのしく思っていたが、逆に教えられていたようで少し恥ずかしくなった。パンツ投げから勉強になることもあるものだ。