2008年1月23日北海道の冬に驚がく
死ぬ思いをした。いや、死ぬ寸前だった。今の大寒波が押し寄せる道内にあって、東京生まれの記者にとってはこの表現は決して大げさではありません。
全道高校スキー、レラカムイ北海道の取材のため、14日から旭川に滞在した。旭川を訪れたのは2度目。初訪問は11月だったためさほど寒さを感じなかったが、さすが日本の最低気温マイナス41度(気象庁公式記録)の記録を持つ旭川。17日の朝は、同市の江丹別で氷点下34・6度。市中心部でも同20度台と、いままでに体感したことない異次元の寒さに驚がくした。
ホテルを出た瞬間、鼻の中がむずがゆくなったと思ったら、凍ってしまった。直前にふろに入る無謀なことをしたため、ぬれた髪の毛はワックスも付けていないのにびんびん。子供のころ、バナナでくぎを打つCMを見てまさかと思っていたが、ぬらしたタオルを外で回す子供のようなことをしてみたら、見事に凍った。あながち、うそではないんだと実感した。
さらに取材は山の上。頂上にはリフトで上がるが、スキー経験が5回しかない記者は、道内出身記者がスキー板をはいて上るのに対し、足元は普通のブーツ。下山はもちろん徒歩だ。眼下には真っ白に染まる広大な旭川盆地を望みながら…なんて悠長なことは言ってられない。ふぶくと1メートル先さえ見えず、パソコン、カメラなどを抱え、転がる石のように下りる。まさに決死の下山だ。「記者が雪山で遭難」-。明日の新聞の見出しが頭をよぎったくらいだ。
昨年、北海道にきて1シーズンを乗り切り高をくくっていたが、甘くはなかった。真の北海道の厳しさを知った感じだ。唯一の救いはまったくカゼを引かないということ。「バカは何とやら」と言うが、それも実感し、さらに複雑な心境になった。