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北海道発・記者ブログ

2007年8月19日ファンあっての競馬開催ではないのか

 今、何が問われているのか? 36年ぶりに馬インフルエンザの感染が発覚しながらも、16日に1度は開催実施を発表したJRAが一転、18、19日の中央競馬開催の中止を発表した。馬インフルエンザの影響で中止に追い込まれたのは71~72年以来、2度目のことだ。

 当初は感染の拡大はないとし、実施を強行しようとしたが、結局17日、新たに29頭の馬に陽性反応が出て、たった18時間で方向転換を余儀なくされた。18日には陽性反応を示した馬の数が、テレビ報道と新聞報道で数が合わず、慌ててJRA側が説明に走り回る一幕もあった。隠ぺい工作と取られてもおかしくないような、食い違いまで生じてきている。

 ここで詳しい経緯やJRA批判をするつもりはない。ただ、誰が競馬開催を楽しみにしているかということだ。今年の北海道シリーズのキャッチコピーは「みんなでイケバ? 夏ケイバ!」だ。函館開催は家族、友人やカップルで来場した人たちの一喜一憂で、大いに盛り上がった。おのおのの楽しみ方で競馬を観戦する姿は、本当にほほ笑ましかった。こんなファンの笑顔のために、競馬はあるのではないか。

 多大な金が発生する競馬開催では、中止にすれば多方面に大きな損害、影響を及ぼすということは分かる。ただ公正競馬を掲げ、それを信じて馬券を買い、応援する肝心のファンの方に、目は向いていたのだろうか。強行開催をしようとした関係者の中に、観戦に訪れたファンたちのあの笑顔を、真っすぐに見られる人たちが何人いるだろか。難しいことではない。問われているのは人としてもっとも大切な、ヒューマンな部分だ。

松末 守司(まつすえ しゅうじ)

 東京都出身。06年北海道本社入社。主に夏は中央競馬、冬は一般スポーツを担当。前職の東京での夕刊紙記者時代は、中央競馬を6年間担当し10週連続で万馬券的中を記録した。1973年7月生まれ。

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