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北海道発・記者ブログ

2007年7月22日忘れていた攻めの姿勢

 JRAの人気ジョッキー6人が参戦したばんえい競馬のエキシビジョンレースを16日、帯広競馬場で取材した。

 参加したのは藤田、安藤勝、横山典、四位、池添、勝浦の6人で合わせてG154勝を挙げる豪華な顔ぶれだったが、普段のレースとは違い初めて乗るばんばを前にジョッキーたちは大はしゃぎだった。まるで初めておもちゃを与えられた子供のよう(失礼)に47歳のアンカツが35歳の藤田が…満面の笑みを浮かべ“初騎乗”を堪能していた。

 レースでもゴール前でアンカツ、四位がデッドヒートを繰り広げたが、2人とも笑顔で馬を追っていた。アンカツが「いやー面白い。勝負だから最後は気合いが入ったと話せば、四位は「くそー。いつもアンカツさんにいいとこ持っていかれるよ」と悔しそうな表情を浮かべた。藤田も横山典も勝浦も池添もみんな、「めちゃくち面白い。またやろうぜ」と声を掛け合い大盛り上がりだった。

 その姿を見てふと思った。最近、自分自身がこんな風にはしゃいだことがあっただろうかと。この企画を推し進めたJRA河内厩舎の安藤賢一助手がジョッキーたちの姿を見ながら「あいつらはいつも勝負の世界にいるからどんなことも一生懸命やって楽しむことを忘れない。前向きにいつも攻めの姿勢やな」とうれしそうに話した。

 31日で記者も34歳を迎える。もういい大人だ。夜の街に飲みに出ても昔のようにやんちゃはしなくなった。学生時代、朝まで仲間と歌ったカラオケも今はせいぜい2曲までだ。すっかり落ち着いたが、それとは逆にどうも最近は守りに入っているような気がしてならない。学生時代は、あれほど無難な大人になるのは嫌だと思っていたのに…。

 取材を終え函館に戻り夏の北海道シリーズのご意見番、鮫島厩舎の寺井千万基助手にそんな話を振ると「調教は馬を攻めるから攻め馬って言うだ。肝心なときに攻めないと馬は変わらん。人もそうやろ。勝負のときは常に攻めなあかんよ」。ジョッキーたちは火曜日に函館に戻り、水曜日の朝にはさっそく何頭もの攻め馬をこなした。忘れていた攻めの姿勢。常に熱い思いを持ち続けるジョッキーたちに思い出させてもらった気がする。

松末 守司(まつすえ しゅうじ)

 東京都出身。06年北海道本社入社。主に夏は中央競馬、冬は一般スポーツを担当。前職の東京での夕刊紙記者時代は、中央競馬を6年間担当し10週連続で万馬券的中を記録した。1973年7月生まれ。

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