2007年3月 7日記者の楽しさを実感した世界ノルディック
世界はやっぱりすごい! 2月22日から今月4日まで札幌で行われたノルディックスキー世界選手権の距離の取材を担当した。スピードスケートやスノーボードでW杯取材の経験はあっても、世界選手権レベルの大規模な大会は初めてで、札幌ドームでの開会式では選手でもないのに武者震いさえ感じた。
距離女子の新旧女王、ビョルゲン(ノルウェー)とクイトゥネン(フィンランド)、男子ではW総合首位を走るアンゲラー(ドイツ)などそうそうたるメンバーが顔をそろえた。ビョルゲンこそ不調に終わったものの、クイトゥネンは金3、銅1の合計4個のメダルを取り、アンゲラー(銀1、銅1)は金こそないものの、15キロフリーでは天候が悪く前半2キロでは42位のタイムだったにもかかわらず、後半で超人的な滑りを見せて銅メダルを獲得し存在感を見せつけた。
もちろん、初日の女子スプリントで世界の4番目(結果は5位)で札幌ドームに戻ってきた夏見の姿を見たときは、同じ日本人として誇らしかったし感動をもらった。トップ選手の走りは、こんなにも純粋に「すげえ」と思えるものなんだと感じた。
選手だけでなく、ファンにもまた楽しませてもらった。ノルディックスキー発祥の地らしく、特にノルウェーのファンは、ラッパや太鼓を鳴らし、自国の唄を口ずさみ楽しみながら選手に声援を送る。観客席で音楽にのって手を取り合って踊っている人たちもいた。みんな世界大会の楽しみ方を知っている。
話は少々脱線するが、海外プレスも、違った意味ですごかった。記者席では軽食が用意されていたが、外国人プレスはとにかく食べる。私はパンとソーセージを少々食べるくらいなものだったが、彼らは違う。大量に盛られた皿を何皿も抱え驚くほど食べる。胃袋は超ド級だった。
わが日刊スポーツ取材陣が、世界を相手に互角以上に渡り合った? といえば、食べたソーセージの本数くらいか。内輪の話で申し訳ないが、白旗山競技場では小林デスクが、大倉山と宮の森ジャンプ競技場では村上記者がびっくりするほどソーセージを食べ続けた。私の中ではこの2人が今大会、ソーセージを多く食したワンツーだと思っている。まあ、感動とはまるで無縁だが…。もちろん、他紙に負けないよう、取材と原稿出稿に努めたつもり。
話は戻って、自分の住んでいる札幌で世界トップレベルのアスリートを見ることができたことは本当に素晴らしく、得難い経験だった。記者冥利に尽きる夢のような11日間だった。