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北海道発・記者ブログ

2007年3月24日おじさんのためのガンダム

 趣味で模型(プラモデルなど)をよく造る。休日には用もないのによく模型店をぶらついている。そこで最近よく目にするのが昔のアニメのプラモデルの復刻版。小学校時代に夢中になった「ガンダム」など、各社から続々と発売されている。

 80年代前半に社会現象になった「ガンプラブーム」(ガンダムのプラモデルの略称)。私も早朝から百貨店の前に並び夢中になって買い求めたものだ。それから数十年がたち、再びガンダムブームになっている。書店には関連した書籍があふれ、玩具店には膨大な種類のガンダム製品が並んでいる。昔ならこれらの商品は子どもをターゲットにしたものだったろう。しかし購買層のほとんどが私と同世代の「おじさん」たちだ。少年時代に少ないこずかいで買いたくても買えなかった反動なのか今、ガンガン「大人買い」している。発売元のバンダイでは80年から発売した「ガンプラ」が25年間で累計約3億7000万個を突破。今や1000億円規模のビジネスといわれている。

 しかしなぜ今、次から次へとガンダム関連の商品がリリースされていいるのか? よく行く模型店の店長いわく「昔、ロボットアニメに夢中だった少年が大人になり、当時のことが忘れられず、会社に入って商品化しているんでしょうね」。実際に開発部門にたずさわっている社員のほとんどが少年時代からのガンダムファンらしい。「三つ子の魂百までも」というが、商品を世に出すのもおじさんで、それを買うのもおじさん。子どもそっちのけで今や、おじさんの、おじさんによる、おじさんのためのガンダムなのである。

 「大人になりきれていない大人」が時々問題視されるが、おじさんになっても少年の心を忘れたくはない。その思いを忘れなかったからこそ、莫大(ばくだい)な利益を生み出したガンダムビジネスが成功したのだ。

黒川 智章(くろかわ ともあき)

 北海道砂川市出身。97年に北海道本社に写真担当記者として入社。現在、プロ野球日本ハムを主に担当し全国を駆け回っている。最近、ソフトダーツに凝っているが、最後の1本がBULLに入らず心の弱さを露呈している。1970年2月生まれ。

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