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北海道発・記者ブログ

2007年12月 8日やっぱり五輪が好き

 日の丸を背負うというのはこういうことなのだろう。野球の北京五輪予選。日本は3戦全勝の1位で7大会連続の五輪出場を決めた。日本ハムからはダルビッシュ、稲葉が代表入りしていることもあって、注目してテレビ観戦した。驚いたのは、ペナントレースで十分に厳しい戦を経験しているプロの選手が、子供のように喜ぶ姿だ。

 星野監督もベンチにいる選手も、ヒットを打てばガッツポーズ。マウンドの投手がピンチを脱するとガッツポーズ。国内での戦いでこれだけ喜怒哀楽を表現することは、なかなかない。それだけ、日本代表は重く、五輪出場はプレッシャーがかかるのだろう。

 テレビの視聴率も関東地区で27・4%、札幌地区でも36・4%と高い数字を記録した。関東地区では今年のプロ野球中継ではトップ。全国的には野球離れが叫ばれて久しいが、こと五輪がからむと日本国中が熱狂する。つくづく日本人は五輪が好きなのだ。

 ところが世界では事情が少しばかり違う。これまで私は02年ソルトレークシティー、06年トリノと2度の冬季五輪を取材した。夏と冬の違いはあるが、最も熱心に取材するのは日本人だろうことは容易に想像できる。

 各テレビ局は司会を務めるタレントを含め、取材班が大挙して現地に乗り込む。日刊スポーツもメーンプレスセンターに専用ブースを借り、グループで取材に当たる。普段はそれほど大きく扱わない冬季スポーツも、ここぞとばかりにページ数を割いて報道する。

 試合会場でも日本の取材陣の数が最も多いケースが度々ある。それほど成績の良くない選手にも数十人の記者が囲み、コメントをもらう。この光景が他の国の記者には奇異に映るのだろう。けげんな顔をされたのも1度や2度ではない。

 現地にいると日本ではどういうふうに報道されているのか分からないが、米国では、アメリカンフットボールやNBA、欧州ではサッカーのほうが新聞の扱いが大きいことは当たり前だった。外国が普通で日本が異状なのか、それともその逆なのか、答えは見つからない。

 ただ、私も野球の五輪予選で日本が台湾に勝ったときは血がたぎった。五輪選考会を兼ねた東京国際女子マラソンもテレビでチェックしたし、サッカーのアジア最終予選も録画して自宅で見た。私にも日本人の血がしっかり流れていて、やっぱり五輪が好きなのだろう。

小林 明央(こばやし あきお)

 北海道旭川市出身。92年北海道本社入社。主にサッカー、冬季スポーツを担当。五輪は02年ソルトレークシティーと06年トリノを現地で取材。2大会連続で五輪に行きながら、1度も日本人のメダル獲得を見ていない、日刊スポーツでも唯一の記者。1969年2月生まれ。

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