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北海道発・記者ブログ

2007年8月12日レラカムイに期待したい

 北海道に3つ目のプロスポーツチームがこの秋誕生する。バスケットボールのレラカムイ北海道だ。すでに11人の選手がそろい、チームの核となる外国人選手の加入もそろそろ決まりそう。ホームコートも札幌・月寒グリーンドームとなり、前哨戦となる9月のカップ戦、10月の新リーグ、日本バスケットボールリーグ(JBL)の開幕を待つばかりだ。

 10月20、21日のホームゲーム開幕戦のチケットの売り上げも上々で、周囲も徐々に盛り上がりつつあるが、懸念材料も多い。というのは、レラカムイ北海道そのものの話ではなく、JBLを管轄する日本バスケットボール協会のゴタゴタだ。

 昨年開催された世界選手権の赤字13億円の責任問題をめぐって、執行部と反執行部が対立。06年度の決算や役員人事などを審議する評議委員会が4度も流会し、07年度の予算がいまだ承認されない異常事態となっている。分かりづらいが、サラリーマンの世界に例えると、社長と副社長が対立し、会社の経営にも支障を来しているという感じだろうか。

 そもそも、JBLの当初の構想はプロリーグだったが、同協会内に反対も多く、いつの間にか断念していた。プロ、アマ混合の中途半端な形でのスタートとなる。すべてプロ選手で構成しているのは8チーム中3チーム、チーム名に企業名が入っていないのは、レラカムイ北海道だけだ。

 かたや日本初のプロリーグとして05年に開幕したbjリーグは地域密着を掲げ、成功している。2チーム増え8チームとなった2年目の昨季の1試合平均観客数は、2486人とまずまず。今季は参加10チームに増え、各自治体からの参戦希望も相次いでいる。JBLのオーエスジーもbjリーグ移籍を希望している始末だ。日本代表もアジア選手権で8位に終わり、北京五輪の出場権を獲得できなかった。JBL取り巻く環境は厳しい向かい風が吹いている。こんな状況で果たしてリーグが成功するのかは、疑わしいと言わざるを得ない。

 こうなったら、レラカムイ北海道がJBLを変えるぐらいの意気込みで臨んでほしい。それができるのもレラカムイ北海道ぐらいしかいない。チームも強く、観客動員も右肩上がり、運営会社の経営も順調。そんな風に大企業の援助がなくても成功すれば、他の自治体からも注目されること間違いなし。波及効果は計り知れないだろう。JBL自体の価値も上がるはず。レラカムイ北海道には、新リーグのパイオニアとして大きな役目を背負っている。

小林 明央(こばやし あきお)

 北海道旭川市出身。92年北海道本社入社。主にサッカー、冬季スポーツを担当。五輪は02年ソルトレークシティーと06年トリノを現地で取材。2大会連続で五輪に行きながら、1度も日本人のメダル獲得を見ていない、日刊スポーツでも唯一の記者。1969年2月生まれ。

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