2007年7月15日ダルビッシュ?ダルウィッシュ?
13日のサッカー・アジア杯日本-UAE戦をテレビで見ていたら、聞き慣れた言葉が聞こえてきた。アナウンサーがUAEのMFを「ダルビッシュ」と言っていた。日本ハムのダルビッシュ有投手と同じ名前。アラブ圏の国だから同姓がいてもおかしくないと思っていたら、よくよく聞くと「ダルウィッシュ」だった。
この名前の表記というのが実にやっかいだ。例えば韓国人だと、新聞では原則、漢字にしなければならない。資料などでは英語や片仮名になっていることが多く、取材現場でわざわざ本人に聞くなんていうことがよくある。しかも、若い人だと漢字が分からず、年輩の監督、コーチに再度、問い直す場合が多い。
欧米人になるとさらに話は複雑だ。以前はとにかく英語に近い読み方にしていたが、最近は該当者の母国語の表現に近づけるようにしている。例えば「Anderson」という人がいるとしよう。米国なら普通に「アンダーソン」でいいのだが、欧州では国によって「アンデルソン」になる。これを1つ1つ確認していると、きりがない。
98年にコンサドーレ札幌のメキシコ、パナマ合宿を取材した時のことだ。パナマ代表との親善試合で出場メンバーの選手名をどう書けばいいか分からず、現地の記者に尋ねた。パナマはスペイン語。これがなんと言っているか分かりにくいのだ。発音に忠実に書いたつもりだが、正しいかどうかは微妙だった。
パナマの記者も私と同じ苦労を味わったようだ。お返しに日本人選手の発音を教えたが、これがどうにも分かりにくいようなのだ。名字3文字ならまだいいが、4文字で濁音が入るともうお手上げの様子。特に「深川」が理解できず、何度も「フ・カ・ガ・ワ」と念を押して発音した。
ところが、翌日の現地紙を見ると深川の名前がアルファベットで「Fukawadudu」(フカワドゥドゥ?)になっていた。それ以外の選手も所々で間違いがあり、思わず吹き出してしまった。逆に彼らが日本の新聞を見ることができたならば、似たような間違いを見つけたことだろう。