2007年7月 1日高校野球の季節が来た!
北海道にもようやく夏がやってきた。えっ、前からもう十分暑いって? そりゃそうなんだけど、スポーツ新聞に長く務めていると、これがこないと、どうにも夏って感じがしない。それは高校野球だ。
まだ全国的には佳境に入っていないが、今自分がブログを書いている6月下旬から7月上旬にかけて、北海道は最も試合数が多く、多くの球場で熱い戦いが繰り広げられている。
北海道の予選は特異だ。だから面白い。他の都府県は1回戦からすべての登録校が参加してのトーナメントが行われるが、北海道は南北、さらに南で4地区、北で6地区に分け、各地区予選で代表校を決定。その後、南北北海道大会で甲子園出場校を決める。組み合わせ抽選も各地区予選と南北北海道大会の2度だし、開会式も2度だ。
一部の強豪校を除けば、北北海道大会の会場旭川スタルヒンと南北海道大会の行われる札幌円山は甲子園に匹敵する聖地。郡部の高校の部員から「円山に行くのが夢だった」なんていう発言をよく聞いたものだ。甲子園出場を決めれば、地区予選、南北北海道大会と2度も優勝気分を味わえるのも、北海道ならではだろう。
ただ、最近の高校球児たちの意識は変わってきた。10年一昔前は、あまり強くない高校の選手の場合は南北北海道大会、強豪校の場合は甲子園が目標だった。ところが、ここ数年は地区予選の1回戦から「甲子園で優勝したい」という目標を口にする選手が少なくない。
これも昨年までの3年間、甲子園で優勝、優勝、準優勝と「2・9連覇」した駒大苫小牧の存在がある。「自分たちだってやればできるんだ」と多くの高校球児たちの意識改革を促しただけでも、駒大苫小牧の成し遂げた功績は計り知れない。
今年は特待生問題で春季大会を辞退した高校もあり、いつもと違う夏になりそうな不安もあったが、いざふたを開けてみれば、やっぱり高校野球。球児の白球を追う、懸命な姿は変わらなかった。勝っても負けても球児たちはベストを尽くしてほしい。そう願いながら、あと1カ月を切った北海道の予選を楽しみたいと思う。