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北海道発・記者ブログ

2007年6月18日新しい世代に期待

 男子ゴルフに突如として現れたニューヒーロー石川遼選手を見ているとつくづく感心させられる。まだ15歳。「ハニカミ王子」なんて言われ、マスコミから持ち上げられ、追いかけ回されたら、少しは舞い上がってしまうものだ。ところが、石川選手のインタビューでのコメントなどを聞いていると本当に落ちついている。

 「もっと笑顔をお見せしたい」。「1試合(の優勝)でテングになりたくない」。「文武両道でやっていきたい」。

 こんなこと、15歳の若者は普通言えない。私もこれまで多くの高校生を取材してきたが、その若さゆえ多少ビッグマウスになったり、言葉足らずになったりするもの。私の15歳の時はどうかと言えば、おちゃらけた「ガキ」だった。あのさわやかなルックスと相まって人気が出るのも当然だろう。

 最も驚かされるのは、言わされているのではなく、きちんと自分の言葉で話していることだ。そういえば、似たような人物がいたなと考えてみると、「ハンカチ王子」こと早大の斎藤佑樹選手がいた。彼の対応、話し方は石川選手との共通点が少なくない。

 何年ぐらい前からだろうか。プロ、アマ問わず、口数の少ない選手が増えたような気がしていた。昔からマスコミ泣かせの選手はいた。しかし、最近はチームメートや友人には普通に接しているが、マスコミ相手になると、まともな受け答えをしなくなる-というケースが目立つのだ。こういう選手の場合、報道する側も推測が増え、誤解を招く記事が増えてしまう。選手の真意をくみ取れない我々マスコミにも問題はある。

 これもニートなどが社会問題となる最近の風潮なのだろうと思っていた。しかし、石川選手や斎藤選手の立ち振る舞いから、スポーツの世界にも多少変化の兆しがあるのかもしれない。2人が特別なのではなく、これまでとは違う選手像を見せてくれる、新しい世代が出てきたのではと期待している。

小林 明央(こばやし あきお)

 北海道旭川市出身。92年北海道本社入社。主にサッカー、冬季スポーツを担当。五輪は02年ソルトレークシティーと06年トリノを現地で取材。2大会連続で五輪に行きながら、1度も日本人のメダル獲得を見ていない、日刊スポーツでも唯一の記者。1969年2月生まれ。

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