2007年5月 8日大物感漂う宮沢、成長に期待
北海道から久々に大物感が漂う選手が現れた。室蘭大谷高サッカー部のFW宮沢裕樹(3年)。U-18(18歳以下)日本代表のFWだ。5月5日に開幕したプリンスリーグ北海道の帯広大谷戦でまず1ゴール。翌6日の北海戦でも後半43分に起死回生の同点弾を決めた。開幕戦では昨季J1覇者の浦和などの強化担当が会場を訪れ、宮沢に熱視線を送っていたそうだ。
身長182センチと長身ながら、足元の技術がしっかりしていて、スピードもある。私が宮沢を初めて見たのは、05年の高校選手権道予選。1年生ながらスタメン出場し、そのプレーはひときわ目立っていた。それ以降、試合を細かくチェックしているわけではないが、U-17、U-18の日本代表に選ばれているところをみると、しっかり成長しているのだろう。
私の世代は北海道の高校サッカーといえば、室蘭大谷だった。高校選手権では78年の準優勝、86年の宇都宮学園との死闘など名勝負を演じてきた。財前恵一、野田知ら多くのJリーガーも輩出してきた。しかし、近年は道内もコンサドーレ札幌ユースのクラブチームなどが力を付け、勢力図が変化。以前のように連覇を重ねることは難しくなっているが、それでも王者という言葉がふさわしいのは、やっぱり室蘭大谷だ。そういう意味で宮沢は将来性豊かな選手であることに加え、在籍しているのが室蘭大谷ということで、がぜん注目してしまうのだ。
ただ、ジレンマもある。いい選手であればあるほど北海道に残ることが難しくなるからだ。潤沢な資金がなく、選手補強も思うままにいかないコンサドーレ札幌の救世主になる姿を見てみたい気もするし、J1のトップクラブでU-20、五輪代表、日本代表とステップアップする姿も見てみたい。いずれにしろ、高校最後の1年間をけがなく全うし、順調に成長してほしい。