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北海道発・記者ブログ

2007年10月12日高校生ドラフト 明と暗

 高校生ドラフトが3日に行われた。北海道からは楽天1巡目で寺田龍平投手(札幌南3年)西武4巡目で武隈祥太投手(旭川工3年)日本ハム7巡目で浅沼寿紀投手(旭川南3年)が指名された。昨年に続く3人の指名に正直、驚いた。甲子園に出場したのは今春センバツ1回戦敗退の浅沼だけ。その浅沼も全国的な知名度があるとはいえず「何人か、かかるとしても下位だろう」と踏んでいた。

 予想外の結果をうれしく思う一方で、1人の選手の顔が頭に浮かんだ。遠軽の西村優希投手(3年)だ。同校では1年秋からエース。2年の夏は北北海道大会準優勝に貢献した。直球の最速は144キロで、今夏時点では数球団のスカウトが興味を示していた。

 「正直、あのような(北大会初戦負け)結果だったから指名がかかるとは思えない」。プロ志望届提出後、不安な胸の内を明かしていた。今夏の北大会2回戦で旭川龍谷に1-7で敗戦。「プロに行きたいので、とにかくアピールしたい」と話していた最後の夏に1本塁打を含む9安打を浴びた。1カ月半が経っても、その試合を引きずっていた。

 普段は人懐っこく、笑顔を絶やさない。遠軽でずっと育ってきたという、素朴な印象が顔からもコメントからもにじみ出ていた。敗れるたびにぼう然とした表情で落ち込む様子を見てきたから、ドラフト後に記者会見の場に姿を現さなかったこともうなずけた。予想していたこととはいえ、17歳の少年には厳しい現実だったのだろう。

 188センチ、77キロの恵まれた体格を持つ大器なだけに、プロの夢は追い続けてほしい。ある球団のスカウトは話していた。「素材はいい。走るときの瞬発力など、もう少し体のスピードが付くといいのだけど」。進路は大学進学が有力だという。勝負は4年後。もう一回り、いや二回り、三回り大きくなった姿を見せてほしい。

北尾 洋徳(きたお ひろのり)

 北海道札幌市出身。07年4月北海道本社入社。高校野球、一般スポーツ担当などを担当。好物は甘いもので、酒と漬物がとても苦手。趣味はカフェ巡りと音楽鑑賞。シンガー・ソングライター馬場俊英の「スタートライン」「ボーイズ・オン・ザ・ラン」がお気に入り。1981年8月生まれ。

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