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北海道発・記者ブログ

2007年7月 9日笑顔の里谷選手を見たい

 8日に札幌円山競技場発着で行われた札幌国際ハーフマラソンに、ノルディック世界選手権距離代表の神津正昭選手が出場していました。夏のトレーニングの一環として始めた陸上でハーフ1時間32分以上の公認記録を持つ神津選手にとって、3度目の挑戦。1時間14分3秒の206位という結果に「合宿明けでヘトヘトでした」と悔しそうに話しました。

 それでもどこか充実した表情を見せていたのには理由がありました。「去年の今ごろはアルバイトをしていてヘトヘトだったけど、今は思い切り練習ができてヘトヘトですから冬が楽しみですよ」。昨年はシーズン開幕直前までスポンサーが見つからず、自費で活動していました。現在はスポンサーのブルボンが給料に加え、遠征費などもすべて支援してくれています。今年は国内で4回、海外で2回の合宿が張れるそうで「どん底を味わったけど、日本一良い体制になった」と喜んでいました。

 個人的に、どん底からはい上がってきてほしい人がいます。スキー女子モーグルの里谷多英選手です。昨季のW杯は腰痛のため欠場。現在も全日本スキー連盟のC指定選手に名を連ねていますが、あくまで暫定措置です。1~2カ月間、体調を見て体力測定後に本決定となるそうです。SAJの林辰男フリースタイル部長も「本人は何とかして復帰し、1年1年できることをやっていきたい、と思っているはず」と“復帰”を期待する1人です。

 昨年6月、里谷選手を初めて取材しました。初対面の記者にも現役続行か否か、揺れた心境を明かしてくれました。とても気さくな人で、取材が他の選手の練習の邪魔にならないようにと、立つ場所などにも気を配っていました。

 10年バンクーバー五輪は33歳で迎えます。優勝すれば、モーグルでは最年長女王になります。ただ、今のままでは厳しいかもしれません。でも待っている人もいます。今年こそ雪上を疾走し、ゴール後に笑顔を見せる里谷選手の姿を見たい。神津さんのすがすがしい表情を見て、そう思いました。

北尾 洋徳(きたお ひろのり)

 北海道札幌市出身。07年4月北海道本社入社。高校野球、一般スポーツ担当などを担当。好物は甘いもので、酒と漬物がとても苦手。趣味はカフェ巡りと音楽鑑賞。シンガー・ソングライター馬場俊英の「スタートライン」「ボーイズ・オン・ザ・ラン」がお気に入り。1981年8月生まれ。

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