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北海道発・記者ブログ

2007年2月20日宿泊客の節度と旅館側の妥協

 先日ある取材先で宿泊した旅館での出来事です。

 某東北地方の新聞社の記者が夜、飲みに出ていて、遅くに旅館に戻ったそうです。翌朝取材に出ようとすると、自分の靴がない。あちこち探したら、なんと旅館の地下にあったというのです。もちろん、前夜地下で脱いだわけではありませんでした。

 翌日の夜、その記者が旅館内で缶ビールを自動販売機で買おうとすると、商品が出てこない。何回ボタンを押しても反応しない。よく調べてみると電源が抜かれてあり、販売機の役目を果たしていなかったらしいのです。さらには、外出先から帰ってくると、部屋のカギを何のあいさつもなしに、無言で手渡されていたようです。

 この旅館には特に設けられた門限はありませんでした。その記者も、酔って暴れたわけでも部屋を汚したわけでもありません。でも、逆に旅館の立場からすると、翌朝の準備などであまり遅く帰ってきても困るという気持ちも理解できます。

 宿泊客の節度と旅館側の妥協。サービスを受ける者と提供する側との意志の疎通。互いが生身の人間であり、それぞれの思惑を持っている。だからこそ、両者の考え方が食い違うなど、一歩間違えば大きなトラブルが発生してしまう。その代表的な殺りくが、戦争です。

 人間付き合いって難しい。近所付き合いから外交まで。トラブルって心底疲れるので、可能な限り避けていきたいものです。

井上 学(いのうえ がく)

 東京都中野区出身。94年北海道本社入社。販売部、編集部、広告部と異動し、06年1月編集部に復帰。これまでコンサドーレ札幌や高校野球などを担当。ハワイをこよなく愛す。1970年4月生まれ。

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