このページの先頭

北海道発・記者ブログ

2007年2月 6日スポーツが平和のシンボルへ

 このブログを書いているときに、サッカーのイタリア1部リーグ、セリエAで暴動が起きたというニュースが入りました。舞台は、前節ゴールを決めたばかりのFW森本貴幸選手が所属するカターニャ対パレルモ戦。過激サポーターの乱闘により、警官1人が死亡してしまったのです。世界屈指の観光名所シチリア島が血で染まってしまった…。

 なぜ、こんなことが起きるのか? 純粋にスポーツ観戦を楽しめないのか? いつも不思議な気持ちになります。勝った負けたで熱くなる気持ちは分かります。でも、暴力はあってはなりません。殉職した警官にも家族があるでしょう。その人たちの気持ちを思うと、残念で仕方ありません。

 02年にサッカーの親善試合ドイツ対イスラエル戦を取材しました。試合会場はカイザースラウテルン。昨年のドイツW杯で日本がオーストラリアと対戦したスタジアムです。

 当時イスラエルが国際テロの標的となっていたため、ドイツサッカー史上最高の警備態勢が敷かれました。警官は1500人が集結。イスラエルチームの移動バスには前後左右にパトカーが張りつき、空からはヘリによる護衛が。同国サッカー協会安全対策本部は「世界の政治情勢によるもの」と説明していました。入り口にはロールバーが80カ所に設置され、入場者を厳しくチェック。警官の鋭い視線を感じながら取材したことを思い出します。

 暴動やテロにおびえながらのスポーツ観戦なんて、つまらない。そんなことを気にしないでよい世界になることを切望します。改めてスポーツが平和のシンボルになることを信じて。

井上 学(いのうえ がく)

 東京都中野区出身。94年北海道本社入社。販売部、編集部、広告部と異動し、06年1月編集部に復帰。これまでコンサドーレ札幌や高校野球などを担当。ハワイをこよなく愛す。1970年4月生まれ。

このページの先頭へ