2007年3月14日変わらず『リリーズ』だった
先日、ザ・リリーズ(LILIESと改名)を取材する機会があった。夕張出身の双子デュオ。40歳以上の人なら、当時はまだ中学3年生だった2人が、ヒット曲「好きよキャプテン」を澄んだ声で歌う姿を思い浮かべられるだろう。それから30年以上がたち、リリーズの2人は46歳となっていた。
実は当時、私はリリーズのファンだった。デビューからアイドルとしての盛衰をリアルタイムで知っている。夕張から東京へ出てきた彼女たち。自分自身も北海道を離れ東京で働き始めたころだったから「負けるな、頑張れ」と思って見守ったものだ。コンサートへも3回ほど足を運んだ。アルバム(LP)は出るごとに買った。
同じナベプロのキャンディーズや、派手なピンク・レディーが同時期にいたため、アイドルユニットとしては「B級」の域を脱せずに終わったが、リリーズのファンは2人が芸能活動をやめても応援サイトを作ったりで支持してきた(私も何度か書き込んだことがある)。そしてファンが2人を忘れなかったように、彼女たちも故郷の夕張を忘れていなかった。
今年は夕張の成人式を取材に行ったり、松山千春が提唱した「夕張応援コンサート」の件で夕張出身の大橋純子にインタビューしたりと、やたら夕張づいている。いつしか私も夕張を応援する気持ちになっており、リリーズの2人とは会話が弾んだ。取材時間の1時間はあっという間に過ぎていった。
もう立派なオバさんの年齢になっていたが、私の目には当時と変わらぬ体形、変わらぬかわいらしさだった。私にとってはLILIESではなく、今もリリーズなのである。
取材では自分が昔、2人のファンだったことは明かさなかった。ただ「遠いふるさと」という、ほとんどヒットしなかった曲が大好きだとだけ言った。「♪青空 そよ風 小川のせせらぎ 夕焼け ともしび 私のふるさと」。これも実は夕張をイメージした歌なのだという。
もう藤原紀香にも松浦亜弥にも心ときめくことはない「枯れ枝」だが、この1時間の思い出はキラキラと輝き、墓に入るまで消えることはないだろう。