2008年1月30日記者も高校生も、立派だなぁ
先日、全国高校スケートの取材で山梨に出張しました。北海道に比べたら大した寒さじゃないだろう…なんてナメていたのが甘かった。大会初日は、強風とともに一夜で一面雪景色に。出張前夜「念のため」買った小学校低学年以来のもも引き(形は今どきのスパッツですが)と「念のため」持参したスノボウェアのおかげで、何とか生還できました。そんな出張で感じたことを、今回はつらつらと。
その(1) 出張中は午前8時半から9時間半、ずっと雪の吹き荒れる屋外で写真撮影・取材の繰り返し。慣れない記者業務で、すべて終了となるのは毎日午後9時過ぎでした。その後1日で唯一の本格的な食事にありつくのですが、近くにあるのはチェーン店のファミレスだけ。冷え切った心身を暖めようと大浴場に向かえば、受付時間はすでに終了。やむなく入った部屋の風呂では睡魔に襲われウトウト、上がったときにはもう起床3時間前とまるで“合宿”。甲斐名物「ほうとう」も食えず、おみやげに「信玄餅」を買う時間なんてこれっぽっちもなし、山梨に来た実感もまるでなし…。
こんな生活を毎日のように続ける記者って、大変だなぁとあらためて思いました。記者だってサラリーマンですから、交通費精算の伝票処理など雑務もあるのですが、みんないつやるんだろうか…そんな心配をしてしまいました。
その(2) 今回は代打記者ですから、事前の直接取材は一切なし。選手の顔と名前が一致しません。その上、スピードスケートはたいていの選手が競技スーツの帽子をかぶり、サングラスを着用しています。つまりリンクを離れると、誰が誰だか分からないんです。コメントを取るにもひと苦労、まずは選手を探すのが仕事でした。僕の取材対象3選手が、同時にそれぞれ報道陣に囲まれていた時は、真っ青に…聖徳太子かマギー審司になりたいと思いました。
これを日々サラリと? こなしている記者ってスゴいなぁ、とあらためて思いました。紙面をレイアウトしていて何げなくボツにしてしまう短いコメント原稿にも、時間と苦労が詰まっていたのでした。
その(3) 今回の取材対象は高校生がほとんどでした。1年生でスピードスケート男子1500メートルを制覇した渡部知也(池田)は「本当に先生のおかげです。それに、お金がかかるのにスケートを続けさせてもらって…親に感謝しています」と、心から話してくれました。また同女子1500メートルでV2を達成した藤村あゆみ(白樺学園3年)は「つい最近、シーズンに入ってからやっと、周りへの感謝の気持ちというものが分かった」と振り返っていました。アイスホッケー優勝の駒大苫小牧・宇正慧士主将(3年)は「アイスホッケーを見たことのない人も1度見てもらえれば、スピード感とか激しさとか、面白さを分かってもらえると思うんです。少子化で、僕の育った少年団も合同チームになってしまった。だから夢は、まずは選手として第一線で活躍して、将来は指導者になって底辺拡大に貢献したいんです」と熱く語ってくれました。
自分が高校生のとき(彼らとはレベルが違いますが…)には思いもしなかったことを、自分の言葉で話してくれる姿を見て、今どきの高校生はエラいなぁと心底思いました。今後も彼らが日本のスケート界を引っ張ってくれることを、期待せずにはいられませんでした。
それにしても…みんなの活躍をうまく記事にできなかった…寂しいなぁ。