2007年7月 2日ブラジル人=「助っ人」のイメージ
07年シーズン絶好調なコンサドーレ札幌の、外国人FWダビが好きです。そりゃあもう大好きです。
サッカーの世界でブラジル人FWといえば、皆さんはどんなイメージですか? 僕は「華麗な個人技でフェイントしまくり、スゴいドリブルで相手DF抜きまくり、ついでにとんでもないゴールも決めちゃうけれど、ピッチの中でも外でも問題児」って感じです(過去の経験から、そう思っている人も多いのでは?)。それが僕の「助っ人」の定義だったんですが…ダビは、違うんです、僕の中では。
まず、失礼ですが「うまいっ!」と叫んでしまうようなプレーは今まで見たことがありません。お世辞にも華麗だなんてまったく感じません。ファウルをされたり取られたりしたときは、なんだか泣きそうな困った顔をしています。開幕戦を黒星で終えた試合後「ブラジルに比べて、ボールがないところの動きが激しかった」とコメントし「そんなこと思うブラジル人いるんかっ!」と僕がひとりツッコミを入れてしまうほど心配させられました。そうかと思えば、6月16日の徳島戦では相手GKのスキを突く“また抜き”笑撃ゴールで厚別競技場を爆笑の渦に巻き込みました。
バカにしているんじゃありませんよ。本当は一番印象に残っていること、僕のブラジル人FWのイメージと一番違うこと、それは彼が「走っている姿」。それもボールを持っていないときの、です。
観戦する機会があったらぜひ注目して見てみてください。ものすごく走るんです。相手DFが最終ラインでボールを回しているとき。彼はプレッシャーをかけるため走ります。足を伸ばします。ボールを奪える確率がほとんどなくても、気温30度のピッチでは体力消耗が激しいと分かっていても。その姿に、感動しました。
それが後ろの仲間を楽にするなら、自分の後ろでボールが奪いやすくなるなら、結果ゴールに結び付くかもしれないなら。彼はチームのために走る。相手の攻撃時にこんなに走るFW、日本人だってそうはいません。効率化のこのご時世です。「そんなことしたってボール取れなきゃ意味ないじゃん」と言い訳にすることは簡単です。でも、ダビという男は走るんです。
獲得時に面接した三上強化部長は「チームを第一に考えてくれる選手」と評しています。「チーム優先」。言葉にすれば陳腐なフレーズです。就職活動のときに「この会社のために頑張る」と言うのは簡単。誰だって「希望の部署に行けたら頑張るぞ」と思う。けれど、寂しいなぁ…慣れてしまえば、そのモチベーションを保つのは難しい。でも、ダビという男は走るんです。
冒頭の「助っ人」のイメージです。違うんじゃなくて、僕が間違っていたんじゃないだろうか。うまくなくたっていい、札幌のために一生懸命やってくれる外国人選手を僕は見たかったんじゃないか。元日本代表の北沢氏に似た? あの顔を見るたび、そう思うんです。