2007年6月19日スポーツ好きな子供たちは変わらない
ある日の出社時に珍しい光景を見ました。公園で野球をして遊ぶ少年たちの姿です。東京の真ん中と言ってもいい会社隣の、しかもグラウンドではない普通の小さな公園でのことです。僕は大多数の社会人とは異なる夕方の出勤時間だから、彼らはきっと放課後です。9対9ではないけれど、集まった4人が投手、打者、一塁手、遊撃手(内外野兼任?)と各ポジションに散らばっていました。一塁手が女の子だったのと「さぁ来~い!」と叫ぶ遊撃手の声が、ちょっとほほえましくて強烈に印象に残ったのでした。
この光景で思い出したことがあります。11年前、僕の入社試験でのことです。最後の役員面接で、僕は意気揚々と言いました。「最近はスポーツをする子供が少ない。子供たちの目標になるような大会を運営してみたい」。「なかなかいいことを言うじゃないか」…なんて反応を期待していた僕に、社長(当時)の反応はまるで逆…どころか“激怒”でした。「お前の知らないところで、一生懸命スポーツに取り組んでいる子供たちだってたくさんいるんだ!」と怒鳴られたのです。その瞬間、なんで怒られているのかよく分からなかったのですが、説得力のある声に妙に納得してしまったことを覚えています。イベントや取材を通じて、そんなスポーツの世界をもっと知ってみたい、と思ったのが入社を決めた理由でした。
実際イベントを担当して、1球に泣き笑いする球児たちの姿を見てきました。イベントの仕事を離れ、取材や日々、目にする原稿を通じてそれらを見るようになってからも「スポーツに熱中する」子供たちの思いを感じています。そして、東京のど真ん中でボールを追うあの子たちの姿からも。
「子供の野球離れ」とか「ハンカチ王子効果で野球人気も復活」とか、いろいろ言われています。でも、僕が子供のころも、入社した当時も、今も、実は“スポーツが好き”な子供の数は変わらないんじゃないか。あのとき、当時の社長が言った言葉は、きっとそういうことだったんだなぁ…。そう思う今日このごろです。ちょっとうれしいなぁ。