2007年5月23日緑色の怪物
懐かしい記憶がよみがえりました。19日(日本時間20日)の大リーグ・レッドソックス戦をテレビで観戦していた時のことです。この日は松坂が登板し、8回3失点、連続無四球イニングを19まで伸ばし5勝目を挙げたのですが、僕にとってはこの試合、松坂はおまけにすぎませんでした。僕に少年時代の思い出をよみがえらせたのは、レッドソックスの本拠地フェンウェイパーク名物「グリーンモンスター」を軽々と越えていく場外弾でした。
松坂加入による報道増もあってか、高さ11・3メートルの「怪物」越えは今季何度も報じられています。実はこの「怪物」、同球場の立地環境上左翼が狭く、本塁打(=場外弾)を抑えるためにあえて作ったというシロモノ。場外弾はそれほど珍しいものではないそうです。でもやっぱり、”あの壁”を越えるなんて…。
86年末のこと。当時「スーパーマリオ」が爆発的に流行していた某テレビゲームに、革命と呼べるソフトが登場しました。それは、実在するプロ野球選手が(ほぼ)そのままの名前と力で、自分の意のままに動く初めての野球ゲームでした。高校受験を控えた中学生でしたが、勉強そっちのけで140試合制のペナント争いを友人と繰り広げていました。そのゲームソフトは毎年手を替え品を替え、データを替え名前を替え進化を遂げていく、小遣いの少ない当時の中高生にはやっかいなソフトでした。
そのゲームの5代目に、あの球場は登場したのです。その名は「ふぇいふぇい球場」。初めてプレーしたときの感想は「こんな球場で野球やっていいのか…?」。だって、グラウンドが平行四辺形、しかも”怪物”のせいで左翼へのホームランが出ないんだから…。この壁を越えるのは、いつも「かんせい」や「まつく」のメジャーリーガーズたちだけでした。メジャーの試合なんて見るすべもなく、知っているのは「大リーグガム」のおかげでソックスのつく球団が2つあることと、ニューヨークに球団が2つあることだけの子供でしたが「一生大リーグに勝てるわけがない」と思ったものでした。
ゲームと現実が違うことは、いい大人ですから分かってはいます。「勝てるわけがない」と思っていた相手にWBCで勝ち、メジャーリーグで日本人が主役を奪うようになり、現実も変わってきたんだとも分かっています。それでも、です。その本物の”怪物”を軽々と越えていくパワーには、やっぱり驚いてしまうのです。あ~あ、ファミスタやりたいなぁ。
※その怪物越えを見せてくれたレッドソックスのペーニャ左翼手。大差になってからの場外弾より、松坂の完封を助ける守備をしてくれよ…寂しいなぁ。