2007年4月12日出会いと別れの季節 忘れられない日
4月。出会いと別れの季節ですね。僕は今、東京に転任中の身です。着任初日は転校生のような気分だったことを思い出します。
学生時代に最初で最後の転校を経験したのは、中学2年になるとき。父親の転勤に伴い、函館から札幌に引っ越しました。初体験の地下鉄は、函館でバス通学だった体には速度が速すぎました。かかってくるG(加速度)に負け、座席で体が傾いたのに驚いたものです。87年4月のことでした。登校初日、転校して最初の友達ができました。「近所だよね? いっしょに帰らない?」とアイツは声を掛けてくれました。
そして4月の「12日」は、僕にとって忘れられない日です。誕生日が1日違いの、アイツの命日だから。95年のことでした。アイツは交通事故で天国へ旅立ちました。まだ21歳でした。一足早く社会人になったアイツでしたが、僕のアルバイトを紹介してくれたりで、当時もよく夜通し語り合ったものでした。
その前日の夕方、アイツから「今日、遊ばない?」と誘いがありました。ところが僕は、当時お付き合いしていた女性とうまくいっていない時で、その人との時間を優先してしまいました。事情を説明すると「そっか。じゃ、また今度な」。それが最後の会話でした。
翌早朝、母からの電話で事故を知り、テレビのニュースで現実だと知りました。信じられない、信じたくないという思いだったからか、葬儀のことはまるで人ごとのように、映画のワンシーンみたいに今でも鮮明に覚えています。
あのとき、アイツはどんな話をしたかったんだろう? なんか悩みがあったのかな? あれから12年、今でも思います。アイツと酒、飲みたいなぁ。あれから12年、今でも思います。最初に声を掛けてくれたときの声。合唱コンクールで緊張して指揮している顔。塾帰りのファストフード店での寄り道。ひとり暮らしの部屋を互いに行き来した飲み…寂しいなぁ、今でも。合掌。