このページの先頭

北海道発・記者ブログ

2007年2月22日出稿デスクのお仕事

 今回はわたしの仕事である、出稿デスクという業務について書きたいと思います。

 出稿デスクというのは、どの記者をどの現場に取材に出向かせるか調整したり、出てきた原稿を読んで、記事のテーマに沿って直したり、記者に書き直しを命じたりする仕事です。

 で、現実的にどんな仕事をしてるかといえば、一番大切な仕事は新聞を読むことだったりします。

 大体において1日の始まりが新聞を読むことです。

 わたしは自宅でニッカンと全国紙A紙を定期購読していますが、この2紙を読むだけで小一時間かかります。

 お昼すぎの出勤後にも熟読タイムが待っています。

 スポーツ紙としてライバル関係にある3紙(道内はニッカンを含め4紙なので)を読み、地元のブロック紙であるH新聞を読み、自宅で購読していない全国紙のY紙、M紙を読み、経済紙NK紙を読む。

 新聞ですから、記事内容に、そう大きな差異があるわけでもなく、正直に言うと、この熟読だけで結構、疲れます。

 ですが、これを怠ると大変です。

 午後1時すぎには現場の記者から電話連絡が入り出します。

 日本ハム担当の某キャップなどからは「スイマセン。DS紙にドラフト関連で抜かれました。小ネタで抜き返します」なんて内容です。

 読んでいないと「おっしゃることの意味が分かりかねます」という状況に陥らざるをえず、電話の主からは「まさかデスク、読んでないの?」と言われかねません。

 嫌でも、読むしかないのです。

 もともと、新聞記者になろうという輩は、ほとんどが活字好きです。「活字中毒」と言ってもいいです。

 ですが、同じようなことが書いてある新聞を読み比べ、「抜かれていないか」とか「原稿内容は他紙に負けてないか」などとチェックするのは、はっきり言って苦痛です。

 小さな時から本好きだったわたしでも、ものすご~く、嫌です。本音では。

 そんな出稿デスクのささやかな楽しみは、自分じゃ書けない、書かなかったであろう、良い記事が記者から出てきたとき。ささやかな喜びですが、本当にそれしかないんです。

 文句ばっかり言っている、ウチの記者。たまには、デスクにしか味わえないような記事を出せ、っつうの!

阿部 政信(あべ まさのぶ)

 北海道剣淵町出身。89年北海道本社に入社。90年から一般スポーツを担当。96~97年にコンサドーレ札幌の誕生、1度目のJリーグ(当時)昇格を見届ける。冬季五輪は94年リレハンメル、98年長野と2大会連続スキー担当。98年にデスクとなり、販売部(04~06年)を経て06年デスク復帰。1967年2月生まれ。

このページの先頭へ