2007年1月10日コンサドーレ札幌の「根っこ」
06年は日本ハムや駒大苫小牧高の活躍の前に影が薄かったコンサドーレ札幌。個人的にはサッカー好きで、しかも元担当記者ですから、胸中は複雑なものがあります。
ですが、今年はやってくれそうな気がします。根拠? そう言われると困るんです。三浦新監督が決まったばかりの現時点では、はっきり言って、根拠はないですから。でも、天皇杯準決勝でG大阪と戦っていたとき、ふと思ったんです。「札幌って、やっとチームらしくなった」って。
96、97年と担当記者として現場に張り付いていましたし、98~03年にはデスクとして向き合っていました。04年から昨年11月まで編集部を離れていたのですが、その間にすごくチームが成長したと感じます。
はっきり言って97年のJFL優勝、Jリーグ(当時)昇格は外国人選手頼みの「バブル景気」。チームの形ができてきたのは中興の祖である岡田武史監督が、レンタル移籍選手頼みだった中心メンバーを完全移籍にあらためてから。それでも外国人選手がフィットしないとキツイものがありました。
ところが今のチームは、日本人選手だけで、しっかり戦える「基礎」ができています。昨年の天皇杯準々決勝で新潟を下したときに紙面「記者の目」でも書いたのですが、チームの「根っこ」ができた気がするんです。
その「根っこ」を支えるスタッフは道産子が中心。中でも多いのが室蘭大谷高サッカー部OBです。
元日付で三上大勝氏が強化部長となりました。07年人事が未決定のものもあるので06年の肩書きで挙げると、佐藤尽強化担当、トップの財前恵一アシスタントコーチ、U-18深川友貴コーチ、U-15旭川の三浦雅之監督がそうでした。北海道でサッカーといえば「室蘭大谷」でしたから多いのも不思議ではないのですが、わたしは1人の先人の偉大さを改めて感じます。
その人は札幌が誕生した96年に、52歳の若さでお亡くなりになりました。同校の高橋正弘監督。雪国のチームには不可能とされていた全国区のチームをゼロから作り上げた人。
高橋監督こそが北海道のサッカーの「根っこ」でした。子どものころ、選手権で活躍する同校の記事をワクワクして読んだ記憶があります。その教え子が、北海道で唯一のプロサッカーチームを支えている-。高橋監督の意思、意志、遺志を感じます。ちょっと、感傷的過ぎるでしょうか。