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<title>担当記者の映画評</title>
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<title>少女の“ダークサイド”も描写</title>
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<summary type="text/plain">「ライラの冒険」（日） 　「子供」は無邪気で天真爛漫（らんまん）で無垢（むく）。...</summary>
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<![CDATA[<h4>「ライラの冒険」（日）</h4>

<p>　「子供」は無邪気で天真爛漫（らんまん）で無垢（むく）。大人は決まりきったように言いますが、少し疑問です。自分を振り返ると、果たしてそうだったのでしょうか。今ほど「打算」を人間関係に持ち込んでいなかったと思いますが、子供なりの計算もあっただろうし、ウソもつけば、人をからかったり、イジメもした。ズル賢い面も絶対にあったはずです。</p>]]>
<![CDATA[<p>　この作品の面白さの１つは、子供が持つ“ダークサイド”も描いているところ。ヒロインの少女ライラはおてんばで、ウソをつくことが大好き。決していい子ちゃんでないところがいい。次々と訪れる危機を勇敢さで切り抜ける時もありますが、持ち前の“ウソ”に救われる場面もあります。ステレオタイプではなく等身大で描かれる子供が、友だちを救うために世界の果てまで乗り込んでいく展開に引き込まれます。</p>

<p>　私たちが生きる今の世界と違う、もう１つのパラレルワールド（並行世界）が舞台。冒頭から「教権」「真理計」「ダイモン（分身のような動物守護精霊）」など、なじみのない言葉や設定が当たり前のことのように進行していきます。考えてみれば、あの「スター・ウォーズ」だって、「フォース（理力）」やら「ジェダイ」など、独特の世界観をそのまま受け入れて楽しみました。こちらの作品も、取っ掛かりにくいと思わず、流れに身を任せれば自然に冒険に引き込まれていきます。</p>

<p>　もう１つ。主人公にとってダースベイダー的ポジションの悪女を演じるニコール・キッドマン。これ以上ない、はまり役です。【松田秀彦】</p>

<p>（このコラムの更新は毎週日曜日です）</p>]]>
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<title>上野樹里の表情にきゅいーん</title>
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<modified>2008-02-24T01:28:07Z</modified>
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<summary type="text/plain">「奈緒子」（日） 　はためく旗に海からの風、セミの声に波の音、フェリーの汽笛…。...</summary>
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<![CDATA[<h4>「奈緒子」（日）</h4>

<p>　はためく旗に海からの風、セミの声に波の音、フェリーの汽笛…。高校駅伝を描いた作品と聞いていたので、ちょっと苦手な「スポ根、青春」ものを想像していたのですが、いい意味で裏切られました。登場人物たちの心情に沿うような自然の音が心地よくて、かなり切なくて。</p>]]>
<![CDATA[<p>　陸上部のマネジャー奈緒子役の上野樹里、ランナーを演じた三浦春馬のセリフも少なく、その分、表情で見せています。口をとんがらせて「ぶ～」「うきゅきゅ～」と擬音語を連発していた「のだめカンタービレ」のイメージが強かった上野ですが、新境地と言ってもいいくらい。コメディエンヌの称号に加え、勝手に演技派を進呈したいです。台本にはきっと「…」が多かったんでしょうが、いろんな表情の「…」が。きゅいーんとします。</p>

<p>　途中の長回しも必見。奈緒子が東京から、小さな島へ来た日。笑福亭鶴瓶演じる陸上部監督の自宅裏にごみを捨てに行くシーンです。歩いて来る奈緒子。木々を見て、風を感じるように空を見上げる奈緒子をカメラがずーっと追っていきます。こういう感じ分かるなあ、分かる、分かるよってな感じ。奈緒子が子供のころに負った心の傷を知っているので、このシーンもまたツボなのです。ここでも、そよそよと吹く風の音が優しげに聞こえてきます。</p>

<p>　静かで切ない青春映画。青春まっただ中の人にも、かなり昔に青春を終えた大人の方にもおすすめです。【小林千穂】</p>

<p>（このコラムの更新は毎週日曜日です）</p>]]>
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<title>走るＬ自転車のＬ、ウ～ン…</title>
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<modified>2008-02-17T00:38:57Z</modified>
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<summary type="text/plain">「Ｌ　ｃｈａｎｇｅ　ｔｈｅ　ＷｏｒＬｄ」（日） 　女子中高生の間で「松ケン」と言...</summary>
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<![CDATA[<h4>「Ｌ　ｃｈａｎｇｅ　ｔｈｅ　ＷｏｒＬｄ」（日）</h4>

<p>　女子中高生の間で「松ケン」と言えば、松平健ではなく、松山ケンイチを指すらしい。「デスノート」は若き松ケンの名前を浸透させた出世作の１つ。熱い支持からスピンオフ企画が生まれて主役に出世したが、いろいろな意味で孤軍奮闘が光っていた。</p>]]>
<![CDATA[<p>　天才探偵Ｌ役は３作目。猫背やひざを抱えるようにして座る独特なしぐさ。「原作に似ている」と激賞される丁寧なキャラクター作りは、相変わらずホレボレする職人芸だった。</p>

<p>　今回は引きこもりの天才が外に出て全力疾走したり必死で自転車をこぐなど、隠れざる人間性に焦点を当てた。だが、孤高の天才ぶりがＬというキャラクターの最大の魅力。意図は分かるが、キャラを薄めることに納得できる展開にはあと１歩だった気がする。</p>

<p>　「デスノート」の見どころは、Ｌとキラ（藤原竜也）の息詰まる頭脳戦。一方、本作の敵はバイオテロ集団。菌力で瞬時に人が殺され、生死をかけたスリリングな駆け引きも少ない。</p>

<p>　「リング」の中田秀夫監督が３作目にして初めてメガホンを執った。人が叫びながら死ぬシーンでは、「リング」をほうふつとさせる場面も。スリリングな展開が持ち味の作品に微妙なホラー…。ハリウッドも認めるホラーの巨匠に中途半端な演出はもったいない。</p>

<p>　ベテランを多用したがキャラクターが濃すぎる感も。たとえば南原清隆のＦＢＩ捜査官役。お笑いのイメージが離れず、捜査官は仮の姿で実は悪役なのではと、最後まで勘ぐっていたほど。突っ込みどころは満載。そういった面から楽しむという手もある。【近藤由美子】</p>

<p>（このコラムの更新は毎週日曜日です）</p>]]>
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<title>小説とは違い味付けあっさり</title>
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<modified>2008-02-10T00:53:18Z</modified>
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<summary type="text/plain">「チーム・バチスタの栄光」（日） 　“手術”の成果に注目して見ました。原作はとに...</summary>
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<![CDATA[<h4>「チーム・バチスタの栄光」（日）</h4>

<p>　“手術”の成果に注目して見ました。原作はとにかくキャラクターが立ち、味付けは濃く徹底していました。主人公は、難易度の高い心臓手術の専門集団「チーム・バチスタ」を襲う、不可解な術中死の解明を命じられる医師。出世欲もなく病院内の人間模様をシニカルに見つめています。そして真相究明のため厚生労働省から派遣された役人に対する目線は、原作の大きな魅力でした。</p>]]>
<![CDATA[<p>　この役人はＫＹ（空気を読めない）なんて言い方はなまぬるい。目的達成のためには時に人の心を傷つけても構わないという怪物。あっけにとられ戸惑う主人公がとにかく面白い。</p>

<p>　映画は主人公の味付けを薄味にしました。設定を中年男から若い女性に変えました。竹内結子演じる医師は、おっとりとしたお人よし。だらしなく内またでふらふら歩き、話し口調もしまりがない。頼りない印象ですが、周囲を見つめる目線はあくまでやさしく繊細です。小説同様、阿部寛演じる破天荒な役人に振り回されます。ところがどうにもあっさりとした印象なのです。</p>

<p>　原作は主人公が「こいつだけは理解できない」「いいかげんにしろ」と感情的になっていきます。相手はそんな気持ちをことごとく踏みにじり、暴れ回ります。時折ユーモアも交えた葛藤（かっとう）が魅力でしたから、流されるままの印象が強かった映画に少し物足りなさを感じてしまいました。</p>

<p>　のめり込んで読んだ小説だけに、比べても仕方ないという意見もあるでしょうが、厳しい目で見てしまいました。【松田秀彦】</p>

<p>（このコラムの更新は毎週日曜日です）</p>]]>
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<title>全世代に響く拓郎ソング</title>
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<modified>2008-02-03T01:46:56Z</modified>
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<summary type="text/plain">「結婚しようよ」（日） 　映画にはＲ１５とかＲ１８とか、年齢制限がある作品もある...</summary>
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<![CDATA[<h4>「結婚しようよ」（日）</h4>

<p>　映画にはＲ１５とかＲ１８とか、年齢制限がある作品もあることはご存じの通り。今作のチラシには小さく「Ｒ４５？　４５歳以上の人におすすめ」と書いてあります。というのは全編通して吉田拓郎の曲で満載だからでして。確かにタイトルになっている「結婚しようよ」をはじめ、７０年代前半の曲が多く、私だって「懐かしのあの名曲」です。でもＲ４５とは言わずＲ３５、いや、このさいＲは取っ払ちゃいましょう。全世代、全方向ＯＫです。</p>]]>
<![CDATA[<p>　主役の会社員香取（三宅裕司）は学生時代に歌手になる夢を持っていたが、今は家族をこよなく愛する父親。そんなキャラクター設定もあり、全編を途切れることなく拓郎ソングが流れます。ざっと２２曲。でもしつこくはまーったくなく、古さもぜーんぜん感じません。いい歌はいつの時代もいいってことなんだとしか言えないんですが、まあそういうこと。</p>

<p>　あとは、物語が今とこれからに焦点を当てているからでしょう。夢破れた会社員が主人公と聞くと「歌に再挑戦→頑張りすぎた歌唱シーン」という、こっちが恥ずかしくなる図式が思い浮かぶのですが、これは違います。長女（藤沢恵麻）と青年（金井勇太）の恋に、田舎暮らしを始める老夫婦、二女（中ノ森ＢＡＮＤのＡＹＡＫＯ）のバンド活動と、全部が前を向いているのです。押しつけがましい汗や涙、「昔は良かった」と言うだけのノスタルジックさはありません。</p>

<p>　名曲の数々が「結婚しようよ」の大団円へ収束していく感じもすてきです。【小林千穂】</p>

<p>（このコラムの更新は毎週日曜日です）</p>]]>
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<title>強烈キャラさらり演じる荒川</title>
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<modified>2008-01-27T00:54:46Z</modified>
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<summary type="text/plain">「全然大丈夫」（日） 　キャラクターも物語も、ユルさ全開のロマンチックコメディー...</summary>
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<![CDATA[<h4>「全然大丈夫」（日）</h4>

<p>　キャラクターも物語も、ユルさ全開のロマンチックコメディー。ユルさ加減が心地よい。ぬるめのお風呂につかり、徐々に疲れが取れていくような感覚である。疲弊しきった心身への癒やし効果は絶大だった。</p>]]>
<![CDATA[<p>　ロマコメとはいえ、華やかな雰囲気からは程遠い。題名と違い、登場人物は「全然大丈夫」じゃない人ばかり。人を怖がらせることが生きがいの古本屋の長男（荒川良々）、いい人過ぎるサラリーマン（岡田義徳）、異常に不器用な美人（木村佳乃）。ユルい人生に壁を感じた男女の不器用な恋物語が展開していく。</p>

<p>　荒川主演ありきで進んだ企画。脚本に当て書きされたキャラクターは、存在感に負けないほど強烈だ。</p>

<p>　父親に「憩いまくりたいの！」と言い放ち、キモカワイイ化け物フィギュアだらけの部屋で友人とお化けごっこを楽しむ２９歳。幽霊が出ると評判の部屋にわざわざ出向き、「ホントにホントにホントにホントにライオンだ～」と富士サファリパークのＣＭ曲を歌って恐怖と戦う。これだけ強烈なキャラクターをさらりと演じることで、ユルさを演出している。</p>

<p>　やさしい印象の岡田もいい人役にハマっているが、木村佳乃に驚かされた。美人なのに、ちくわをむしゃむしゃと食べる姿に違和感がない。何をしてもダメな役柄だが、本当に負のオーラが…。コメディアンヌとしての才能を存分に発揮。新たな一面を見せてくれた。</p>

<p>　一方、ラストが「これで終わりなの!?」と思うほど、少し唐突な感じも。でもなぜか「全然大丈夫ー」というオールＯＫな気分になっているから、不思議である。【近藤由美子】</p>

<p>（このコラムの更新は毎週日曜日です）</p>]]>
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<title>ダメ人間の見本市…でも温かい</title>
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<modified>2008-01-20T03:50:47Z</modified>
<issued>2008-01-20T03:49:56Z</issued>
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<created>2008-01-20T03:49:56Z</created>
<summary type="text/plain">「陰日向に咲く」（日） 　「成功するための…」「必ずうまくいく…」。書店に行くと...</summary>
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<![CDATA[<h4>「陰日向に咲く」（日）</h4>

<p>　「成功するための…」「必ずうまくいく…」。書店に行くと、上昇志向の強い人や現状打破を目指す人向けの、いわゆる成功ノウハウ本のあまりの多さに驚きます。売れ筋コーナーに平積みされていることも。格差社会、負け組、ワーキングプア…。後ろ向きな言葉を毎日浴び続ければ、読めば何かが変わるかもと“魔法”にでも頼りたくなるのかもしれません。</p>]]>
<![CDATA[<p>　この映画に出てくる人たちも現状を変えようと、もがきます。ギャンブルに熱中して借金まみれ。家庭崩壊でホームレスにあこがれるエリート会社員。才能がないのに芸人を目指す若者。売れないがけっぷちアイドル。みんな不器用でさえない。方法が間違っているのか、ずれているのか。状況は悪化するばかり。トホホな日陰ぶりは、まるでダメダメ人間の見本市。主演の岡田准一も泣いてばかり。</p>

<p>　でも、突き放せないんです。強調されたダメっぷりも、少し緩やかに考えてみれば、ひたひたと忍び寄る共感。あきらめちゃう、苦しまぎれが裏目に出る、逃避したくなる、見切りがつけられない…。おいおい、これってオレのことじゃん！　日陰度数に多少の差はあっても、もしかしたら、どんな人にも当てはまってしまう話なのかも。</p>

<p>　後半、日陰にわずかな光が射し始めます。すべてを解決してしまうほどの光量ではありませんが、少しだけ前に進む勇気をダメ人間たちに届けます。明けない夜はない。やまない雨はない。人生捨てたもんじゃない。使い古された言葉が浮かびます。明日からもう少し頑張ってみようかな。温かい映画です。【松田秀彦】</p>

<p>（このコラムの更新は毎週日曜日です）</p>]]>
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<title>恋はおまけ？雪山シーンにくぎ付け</title>
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<modified>2008-01-13T01:13:00Z</modified>
<issued>2008-01-13T01:11:41Z</issued>
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<summary type="text/plain">銀色のシーズン（日） 　「ホッホッ」と出される白い息と静かで雄大な雪山の景色に見...</summary>
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<email>webmast@nikkansports.co.jp</email>
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<![CDATA[<h4>銀色のシーズン（日）</h4>

<p>　「ホッホッ」と出される白い息と静かで雄大な雪山の景色に見とれていると、いきなりの雄たけび。スキー大好き、雪山でやりたい放題の男３人（瑛太、玉山鉄二、青木崇高）のスキーシーンでスタートする。すんごい斜面を滑り降り、飛んで、林を猛スピードで抜けていく。このファーストシーンにはくぎ付け。</p>]]>
<![CDATA[<p>　３人のハイテンションぶりもかなりいい感じ。叫んで滑って、ケンカして。１人が暴れていれば、次の瞬間に跳びげりで残り２人が参戦するやんちゃさ。ちょっとうらやましく、このはちゃめちゃな人たちと友達になりたいと思ったり。</p>

<p>　東京からやって来た、スキーができない、結婚式を控えた女性（田中麗奈）が現れるという展開にはちょっとベタ～な予感がしたけど、その後の展開はいろんな意味であり得ない。そのあり得ないを楽しめるかどうか…。恋物語はオマケ的に楽しんで、もっぱら、ハイテンションな男３人と雪山シーンに集中してみました。</p>

<p>　飛んで跳ねて叫ぶ、ハイスピード、ハイテンションな作品のおかげで、観賞直後に乗った自転車でアクロバティックなことをしたくなりました。アドレナリンを放出しつつ楽しんだら、結構キケンな作品です。【小林千穂】</p>

<p>（このコラムの更新は毎週日曜日です）</p>]]>
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<title>ばかばかしさ超Ａ級のコメディー</title>
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<modified>2007-12-23T04:37:37Z</modified>
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<summary type="text/plain">俺たちフィギュアスケーター（米） 　日本生まれ日本育ちの私には正直、米国人の笑い...</summary>
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<![CDATA[<h4>俺たちフィギュアスケーター（米）</h4>

<p>　日本生まれ日本育ちの私には正直、米国人の笑いのツボが分からない。米国でヒットしたコメディーを見て大爆笑することはまれだが、そんな私でも爆笑しっぱなし。超Ｂ級おバカ映画だが、おバカ作品としては“超Ａ級”の逸品だ。</p>]]>
<![CDATA[<p>　物語は大会で大げんかして追放された男子フィギュアスケート選手２人がペアを組み、栄光を取り戻そうとする爆笑コメディー。お互いの股間（こかん）に顔をうずめるリフトアップ。さらには、コーチが北朝鮮で開発し死者も出した伝説の殺人技の猛特訓。暑苦しい技ばかりの一方、男ならではのダイナミックさに目がくぎ付けになる。</p>

<p>　Ｂ級作品に必須の分かりやすいキャラもいい。主人公２人は自信家でセックス中毒のマッチョ男とナルシシストで気弱な金髪少年。勘違い系の２人が力を合わせる姿を見ると、なぜか応援したくなる。また、ライバルの双子の兄妹ペアの意地悪ぶりもなかなかのもの。妹にライバルの練習を盗撮させたり、試合に出られないよう相手ペアを監禁。安直な手法で邪魔をしようとする安っぽさがＢ級にマッチしている。</p>

<p>　見どころはまだある。米国有名スケート選手が大勢このおバカ映画に喜んで出演。中にはトリノ五輪銀メダリスト、サーシャ・コーエンが、マッチョ男が捨てたパンツを手にうっとりするシーンも。米フィギュアスケート界の懐の深さにも驚くばかりである。</p>

<p>　やりたい放題の１時間３３分。映画に意味はないが、クリスマスの予定がない寂しい気持ちを忘れさせてくれる、楽しいひとときだった。【近藤由美子】<br />
（このコラムの更新は毎週日曜日です）</p>]]>
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<title>阿部、堤、椎名の43歳トリオ、絶妙の「間」</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.nikkansports.com/entertainment/moviereview/archives/2007/12/43.html" />
<modified>2007-12-16T05:08:08Z</modified>
<issued>2007-12-16T03:57:44Z</issued>
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<created>2007-12-16T03:57:44Z</created>
<summary type="text/plain">「魍魎（もうりょう）の匣（はこ）」（日） 　よくできている。京極夏彦氏の原作は広...</summary>
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<![CDATA[<h4>「魍魎（もうりょう）の匣（はこ）」（日）</h4>

<p>　よくできている。京極夏彦氏の原作は広辞苑のように分厚い。２時間あまりの映画にすること自体が困難な作業に思える。ところが原作に引きずられることもなく、あれもこれもと欲張らなかった脚色が映画を成功に導いている。</p>]]>
<![CDATA[<p>　こだわっているのは、メーンとなる登場人物４人のキャラクター像の色分けと関係性。どんな男なのか。どんな関係なのか。前半は寄り道せず、じっくりと人物像を浮かび上がらせる。キャラクターがしっかり見えたところで、後半は怒濤（どとう）の展開。ぐいぐい引き込まれる。見ながらよく練られたシナリオだと感心した。</p>

<p>　俳優たちものっている。</p>

<p>　立ち上がりから重厚感、存在感ある空気を醸し出し、剛速球を投げる阿部寛は先発エース投手の貫録。低音ボイスも味わい深い。</p>

<p>　サスペンスの勝負どころに登場する堤真一は抑えの切り札のよう。キレのいい演技をポンポン投げてくる。見ているだけで楽しくさせる技術の高さを感じた。</p>

<p>　２人を結ぶ立ち位置でクセのあるキャラクターを巧妙に操る椎名桔平は安定感抜群のセットアッパーといったところか。</p>

<p>　いずれも４３歳同い年。アドリブを要求されたという会話場面も絶妙な間と掛け合いが楽しい。脂が乗りきった３人が最後まで危なげない投手リレーを見せてくれる。</p>

<p>　原作はシリーズで発表されている。同じ顔合わせですぐに次回作を見てみたい。【松田秀彦】</p>

<p>（このコラムの更新は毎週日曜日です）</p>]]>
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<title>紛争から12年ボスニアの“今”描く</title>
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<modified>2007-12-09T04:46:51Z</modified>
<issued>2007-12-09T04:32:48Z</issued>
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<summary type="text/plain">「サラエボの花」（ボスニア） 　正直、ボスニア紛争っていつごろだっけ、どう終結し...</summary>
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<![CDATA[<h4>「サラエボの花」（ボスニア）</h4>

<p>　正直、ボスニア紛争っていつごろだっけ、どう終結したんだっけという状況でした。サッカー日本代表前監督のオシム氏が、倒れる３日前に、生まれ育った地区を舞台にした今作にメッセージを寄せていたというので調べてみると、紛争は９２～９５年。学生で遊んでばっかりいたころです。</p>]]>
<![CDATA[<p>　作品は紛争から１２年後の今。戦争シーンがあるわけでも、過去の記憶の忌まわしい残像が差し込まれているわけでもありませんが、雪がちな灰色の空や景色、弾丸の跡が残る建物を見ていると、心底、寒々しくなってくるような。さらに「父は殉教者よ」と叫ぶサラや、「４１人クラスの同窓会に１１人しか集まらない」と嘆くエスマの友人の言葉が、直接的なシーンがなくても、戦争は近くにあったこと、まだ生々しいことを十分に感じさせるのです。物理的にも、精神的にも。</p>

<p>　母娘の自宅は温かさに満ちている…ように見えるのですが、そこにも危うさは潜んでいます。ささいなことで互いに口を閉ざしたり、反発し合ったり、見ていてもどかしくて、危なっかしく、強く思い過ぎて傷つけ合う感じが痛々しくて。</p>

<p>　それでも、最後には本当に小さな小さな希望を感じさせてくれ、終わってみると、いくつかのシーンがずーっと心に引っ掛かっているような、そんな作品です。</p>

<p>　わたしと同い年の女性監督が体験や記憶をたどってつくったという作品。何がどう違って、自分の今のこの環境があるんだろうと、思わずにいられません。【小林千穂】</p>

<p>（このコラムの更新は毎週日曜日です）</p>]]>
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<title>ギラギラ三船と違う織田の優しさ</title>
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<modified>2007-12-02T01:34:53Z</modified>
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<summary type="text/plain">「椿三十郎」（日） 　「織田三十郎」もなかなかの腕前である。言わずと知れた黒沢明...</summary>
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<![CDATA[<h4>「椿三十郎」（日）</h4>

<p>　「織田三十郎」もなかなかの腕前である。言わずと知れた黒沢明監督作品のリメーク。オリジナルとは完全な別物と思って見ると、人間味あふれる時代劇として素直に楽しむことができた。</p>

<p>　物語やセリフは驚くほどオリジナルに忠実だが、作りはすっかり現代版。三船敏郎のイメージとは違う、織田裕二ならではの色をしっかり打ち出している。</p>]]>
<![CDATA[<p>　三船演じる三十郎は、一匹おおかみならではのすごみやギラギラ感がスクリーンからあふれ出ていた。一方、織田にそれはない。２人を比べて特に印象的だったシーンがある。「１０人だ！　手前たちのやるこたあ、危なくて見ちゃいられねぇ」。思い詰めた９人の若侍を見て、加勢を決めた三十郎のセリフである。</p>

<p>　三船も織田も口にしたが、イメージが全然違う。勝手に解釈するならば、三船は「オレに黙ってついてこい！」。一方、織田は「しょうがないなぁ。お兄ちゃんがサポートしてやる」。有無を言わせぬ強烈なリーダーシップを感じさせる三船とは対照的だ。織田三十郎には終始、相手を思いやる優しさがあふれている。豪腕無口な侍が珍しい現代には、織田のような親しみやすいキャラクターの方がなじみやすいのかもしれない。</p>

<p>　この機会にオリジナルをあらためてＤＶＤで見た。三船の２１人斬りなど名場面ばかりで、今見ても少しも色あせていない。若い世代には、４５年前の名作を手に取るきっかけになるかもしれない。その意味でも、リメークは十分意義があると思う。【近藤由美子】</p>

<p>（このコラムの更新は毎週日曜日です）</p>]]>
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<title>動と静のバランス絶妙</title>
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<modified>2007-11-25T02:14:04Z</modified>
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<summary type="text/plain">「ミッドナイトイーグル」（日） 　「山岳サスペンスアクション」のうたい文句通り、...</summary>
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<![CDATA[<h4>「ミッドナイトイーグル」（日）</h4>

<p>　「山岳サスペンスアクション」のうたい文句通り、大仕掛けのスリルは味わえる。登山するだけでも命懸けという厳冬期の北アルプス。特殊爆弾を搭載したまま墜落した米軍ステルス戦闘機の確保をめぐる某国工作員と自衛隊の攻防戦に、戦場カメラマンと新聞記者が巻き込まれる。雪崩などの大自然の脅威。銃撃戦による緊迫感も走るが、それ以上に印象的だったのは、一息ついた時の何とも言えない山の静けさだった。</p>]]>
<![CDATA[<p>　互いに身動きがとりづらいこともあり、張りつめた中で時折静けさが訪れる。実はその時間が、物語が放つメッセージがこちらに届く猶予を与えてくれる効果を生み出している。葛藤（かっとう）を抱えた登場人物たちの心情も、かみしめながら見ることができる。</p>

<p>　ただでさえめまぐるしい展開を、大胆なカメラワークや高揚感につながる激しい音楽を使ってさらに加速させ、勢いで見せ倒すハリウッド系アクション大作とは違う。穏やかな日本的な間（ま）だった。主人公を演じる大沢たかおも、その間を生かして、じっくりと表情やしぐさで心の内を表現している。</p>

<p>　畳み掛ける“動”でサスペンス度を上げながら“静”でしっかり思いを伝えるバランスの妙味を感じた。もっとも“静”の部分が、とにかく心臓の鼓動が早まるようなスリルだけを求めている人にとって、映画的な緊張感に水を差す“失速”に映るかも知れないが。【松田秀彦】</p>

<p>（このコラムの更新は毎週日曜日です）</p>]]>
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<title>小ネタ満載　よ～く見てください</title>
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<summary type="text/plain">「転々」（日） 　舞台は東京、しかも吉祥寺から霞が関というかなりミクロなお話です...</summary>
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<![CDATA[<h4>「転々」（日）</h4>

<p>　舞台は東京、しかも吉祥寺から霞が関というかなりミクロなお話です。しかも「あー、あるある」的な、いわゆる小ネタ満載なので、目をよーくこらして見ないと、面白さ半減です。逆にいえば、よーく見れば見るほど、おもしろポイントが見つかるってワケです。さあ、目を凝らしましょう。</p>]]>
<![CDATA[<p>　大学８年生（オダギリジョー）と借金取り（三浦友和）が、借金返済の代わりに東京を散歩する、という始まりからして不思議な感じ。理由は出発初日にちゃんと明かしてくれるので、私たちは散歩に集中（あくまでものんびりね）すればいいわけです。</p>

<p>　スタートから小ネタ満載なので、どの辺りからつぼにはまれるかで、彼らの東京散歩に同行できるかどうか、ってのが決まる、そんな感じです。私は、散歩始まる前から、すでに同行しま～すって気分になりました。オダジョーが駅前でコインロッカーのかぎを拾うんです。いかにも幸運、訳あり…かと思いきや、次のシーンでは公園のベンチにかばんから次々に出てくるだるまを並べている…。</p>

<p>　ああっ、文字で書いても微妙な感じでしょう？　これなんですよ、小ネタの面白さ、面白くなさって。まあ、とにかく、見てみてください。あと「時効警察」ファンにはうれしいカメオ出演も見つかります。</p>

<p>　岩松了、ふせえり、松重豊の３人組がスパイスです。３人の会話はまるでコントです。<br />
　いい季節なので、たまには歩く速度の映画もいいです。東京散歩、行ってみますかね。【小林千穂】</p>

<p>（このコラムの更新は毎週日曜日です）</p>]]>
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<title>泥臭くないローテクヒーロー</title>
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<issued>2007-11-10T23:25:00Z</issued>
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<summary type="text/plain">「ボーン・アルティメイタム」（米） 　際立っていたのは、アクション物にありがちな...</summary>
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<![CDATA[<h4>「ボーン・アルティメイタム」（米）</h4>

<p>　際立っていたのは、アクション物にありがちな泥臭さよりもスマートさ。シリーズ３作目だが、さらにスタイリッシュな作品に進化した気がする。</p>]]>
<![CDATA[<p>　映像の見せ方がすごい。最初から手ぶれ感たっぷりの映像が続き、緊迫感に引きずり込まれていく。前作「ボーン・スプレマシー」同様コマ数が多く、すぐ場面が転換。主人公同様、こちらも息つく暇がない。圧巻は異国情緒たっぷりのモロッコでのアクションシーン。迷路のような街並みの中、屋上から屋上へと飛び回るボーンの姿はホレボレするほど格好いい。</p>

<p>　前作のような派手なカーチェイスはないが、特定の武器を持たず１人でマシンのように敵をなぎ倒していく姿は、逆にスピード感を増した印象だ。前作の序盤のような甘ったるいロマンスもセーブ。変にロマンスに邪魔されず、テンポよく進んでいくストーリーに集中することができる。</p>

<p>　力勝負のシーンが続いても泥臭くないのは、キャラクターによるものだろう。</p>

<p>　ボーンは基本的にローテクだ。ローテクのヒーローといえば、「ダイ・ハード」のジョン・マクレーン。力業でねじ伏せるタイプだが、ボーンのローテクはずばぬけた頭脳の裏返し。天才を天才に見せたマット・デイモンの功績は大きい。</p>

<p>　デイモンはハーバート大に入り、「グッド・ウィル・ハンティング」の脚本でアカデミー賞を受賞した才能あふれる人物。戦闘にも語学能力にもたけたボーンのスマートさは、デイモン自身とダブる。</p>

<p>　今回が完結編。今後、ボーンが生まれるまでを描いた作品などができて、シリーズに傷を付けたらどうしよう…。完結編への満足感から、思わず変な心配をしてしまった。【近藤由美子】</p>

<p>（このコラムの更新は毎週日曜日です）</p>]]>
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