2007年11月18日

小ネタ満載 よ~く見てください

「転々」(日)

 舞台は東京、しかも吉祥寺から霞が関というかなりミクロなお話です。しかも「あー、あるある」的な、いわゆる小ネタ満載なので、目をよーくこらして見ないと、面白さ半減です。逆にいえば、よーく見れば見るほど、おもしろポイントが見つかるってワケです。さあ、目を凝らしましょう。

 大学8年生(オダギリジョー)と借金取り(三浦友和)が、借金返済の代わりに東京を散歩する、という始まりからして不思議な感じ。理由は出発初日にちゃんと明かしてくれるので、私たちは散歩に集中(あくまでものんびりね)すればいいわけです。

 スタートから小ネタ満載なので、どの辺りからつぼにはまれるかで、彼らの東京散歩に同行できるかどうか、ってのが決まる、そんな感じです。私は、散歩始まる前から、すでに同行しま~すって気分になりました。オダジョーが駅前でコインロッカーのかぎを拾うんです。いかにも幸運、訳あり…かと思いきや、次のシーンでは公園のベンチにかばんから次々に出てくるだるまを並べている…。

 ああっ、文字で書いても微妙な感じでしょう? これなんですよ、小ネタの面白さ、面白くなさって。まあ、とにかく、見てみてください。あと「時効警察」ファンにはうれしいカメオ出演も見つかります。

 岩松了、ふせえり、松重豊の3人組がスパイスです。3人の会話はまるでコントです。
 いい季節なので、たまには歩く速度の映画もいいです。東京散歩、行ってみますかね。【小林千穂】

(このコラムの更新は毎週日曜日です)

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