2007年07月22日

自分の子供度測れます

「リトル・チルドレン」(米)

 「リトル・チルドレン」とは大人になれない大人のことを指すそうです。そういえば、「大人だね~」という行動パターンの1つに「割り切る」というのがありますよね。少し発展させて「落としどころを見つける」「あきらめも肝心」なんていうパターンもあります。これがなかなかできない人が「大人になれよ」と言われてしまうわけです。

 結婚して子供もいて、経済的に何不自由ない。端から見ても、そこそこ幸せそう。そのまま流されるように生きていく手もあるけどこのままじゃいけない。忍び寄る焦燥感。そんなあきらめきれない男女が本作の主人公です。

 男は主夫。昼間は子守、夜は妻に子供を任せ、司法試験突破を目指し勉強中。女は3歳の娘の母。ネットのアダルトサイトで○○する夫に幻滅中。偶然の出会いを経て、2人はひかれ合います。

 満ち足りていた学生時代を取り戻す男。愛の渇きを潤すように情事を求める女。互いに足りない何かを埋め合わせるかのように逢瀬を重ね、ついに逃避行まで計画…。要は不倫の話でしょ、と片付けることもできますが、割り切った夫婦関係を断ち切ろうとする2人に共感度を高めていく自分は、もしかしてリトルチルドレンなのか? 子供度を測るための映画とも言えそうです。

 実は2人のほかに「このままじゃいけないと思っている人」が2人登場しますが、こちらは少し複雑な事情を抱えています。変わりたいけど変われない。変わってしまった不倫カップルと対比させながら見ると、人間ってしょうもないけど愛らしいなんて気持ちになれるかも。【松田秀彦】

(このコラムの更新は毎週日曜日です)

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