2007年11月20日
3D映画続々、大作が目白押し
英国最古の叙情詩を全編3Dで映画化した「ベオウルフ/呪われし勇者」が、週末3日間で2810万ドルの興行収入を記録し、初登場1位にを輝いた。「ポーラー・エクスプレス」に続いてロバート・ゼメキス監督が、俳優が実際に演じた動きをコンピューターに記録するモーション・キャプチャー技術を駆使して、幻想的な世界を壮大に描いている。
伝説的な英雄ベオウルフをレイ・ウィンストンが演じ、アンソニー・ホプキンス、アンジェリーナ・ジョリー、ジョン・マルコビッチら実力派俳優が脇を固め、CGと俳優の究極の融合で迫力ある映像が体感できる。専用の眼鏡をかけて鑑賞するこの作品は、驚くほどクリアな立体映像を実体感できることが特徴だ。
興行の約4割が、一般映画館638カ所での立体映像上映と巨大スクリーンのアイマックス・シアター84カ所での上映によるものだったことからも、3D映画への期待の高さが伺える。ホームシアターが進化する中で映画の新たな形態として期待される3Dは、今後急速に普及することが予想されている。デジタル3Dのパイオニアとして知られるリアルDは、07年末までに全世界で1200のスクリーンを導入する予定で、2年後の09年には一気に5000スクリーンにまで拡大することを目指しているという。
それにあわせて3Dコンテンツも次々に製作されている。来年1月には全編3Dで撮影された初のライブ映画として、U2の南米ライブツアーを題材にしたドキュメンタリー「U2 3D」が公開されるほか、ディズニー、ニューライン・シネマも3D作品の公開を予定している。そして、09年にはドリーム・ワークスも3D映画へ本格参入することが発表されており、「モンスターズVSエイリアンズ」「ハウ・トゥ・トレイン・ユア・ドラゴン」、そして人気シリーズ「シュレック」の4作品目となる「シュレック・ゴウズ・フォース」の3本の3D作品が公開される。さらに、スティーブン・スピルバーグ監督とピーター・ジャクソン監督が、世界的に人気の「タイタンズの冒険旅行」をモーション・キャプチャーを使って全編3Dで映画化することも決まっている。計3本のシリーズ化となる予定で、両監督が少なくとも1本を監督することになっている。
他にもティム・バートン監督が「不思議の国のアリス」をディズニーで3D映画化し、20世紀FOXはジェームス・キャメロン監督の「アバター」を3Dで公開する予定だ。また「スターウォーズ」シリーズの3D版公開も数年前から噂されている。
3D映画は、実写では実現できない映像、平面のアニメーションでは表現できなかった世界観を作り出すことができる。3D映画は観客が映画館に足を運ばないと体感できず、劇場内で隠し撮りができないため海賊版対策としての期待も大きい。大物監督が相次いで3D映画を推奨していることからも、3D市場の需要の高さが伺える。
どんな作品でも3Dにすれば当たるというわけではないが、今後は確実に3D映画が増えていくことでしょう。
(このコラムの更新は毎週火曜日です)
November 20, 2007 09:35 AM
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