2007年11月13日

オスカー候補作品&俳優まとめて教えます

 ホリデーシーズンも近づき、ハリウッドも来年のアカデミー賞の話題がちらほらと出はじめています。80回を迎える来年のアカデミー賞は、2月24日にハリウッドのコダック・シアターで授賞式が行われますが、来年はどの作品、俳優が栄光のオスカー像を手にすることができるのでしょうか。これから年末にかけて公開される作品もたくさんありますが、現段階で「オスカー候補」に挙げられている作品、俳優をまとめてお教えします。


 まずは作品賞。評判が最も高いのはラッセル・クロウとデンゼル・ワシントン共演の「アメリカン・ギャングスター」。60年代にニューヨークを舞台に活躍した黒人ギャングの実話を基にした作品で、ギャングのボスを演じるワシントンは主演男優賞候補にも名前が挙がっています。メガホンを取ったリドリー・スコット監督も監督賞候補となる可能性があります。

 ジョニー・デップとティム・バートン監督が再びタッグを組んだ「スウィーニ・トッド フリート街の悪夢」も、全米公開は12月21日ですが、早くもオスカー候補の呼び声が高まっています。ジョニデも主演男優賞の期待が高まっているほか、バートン監督もノミネートの可能性があります。

 異才兄弟監督コーエン兄弟の4年ぶりとなる新作「ノー・カントリー」も、米メディアから大絶賛されている作品の一つ。カンヌ映画祭でも無冠に終わったものの高い評価を得ており、アカデミー賞作品賞にノミネートされた「ファーゴ」をほうふつさせると評する批評家もいます。同作品はコーマック・マッカーシーの小説「血と暴力の国」の映画化で、砂漠で偶然にも大量の死体とヘロイン、そして現金200万ドルを発見した男が、謎の殺人者に追われる逃亡劇。不気味な暗殺者を演じるハビエル・バルデムの“怪演”も助演男優賞の可能性があるでしょう。

 ジョージ・クルーニー主演のサスペンス・スリラー「マイケル・クレイトン」も評論家受けは抜群で作品賞ノミネートは確実視されており、キーラ・ナイトレイ主演の同名ベストセラー小説を映画化した「アトーンメント」も評価が高い作品の一つです。トム・ハンクス、ジュリア・ロバーツが共演する「チャーリー・ウィンソンズ・ウォー」も作品賞の期待が高いほか、主演男優賞、助演女優賞にそれぞれノミネートされる可能性もあるでしょう。

 今年は来年の大統領選挙を見据えて戦争やテロを題材にした作品が相次ぎましたが、ロバート・レッドフォードがメガホンを取り、トム・クルーズ、メリル・ストリープが出演した「大いなる陰謀」など期待外れの評価に終わった作品も多く、ポール・ハギス監督の「エラの谷」以外は賞レースに絡むことはなさそうです。また、過去4度ノミネートされながら無冠の巨匠シドニー・ルメット監督の新作「ビフォア・ザ・デビル・ノウズ・ユー・アー・デッド」は、「シドニーの復活」と評される出来栄えで、再び監督賞にノミネートされる可能性も。

 主演男優賞は、「アメリカン・ギャングスター」のデンゼル、「マイケル・クレイトン」のジョージ、「スウィーニ・--」のジョニデ、「エラの谷」のトミー・リー・ジョーンズ、「チャーリ・--」のトムらがノミネートされる可能性が高いでしょう。また、ジャック・ニコルソン(「ザ・バケット・リスト」)、ジョン・キューザック(「グレース・イズ・ゴーン」)も可能性があり、楽しみな賞レースとなりそうです。

 主演女優賞は「マイティ・ハート/愛と絆」のアンジェリーナ・ジョリー、「ライラの冒険 黄金の羅針盤」の二コール・キッドマン、「アトーンメント」のキーラ・ナイトレイ、サンダンス映画祭で大絶賛された「ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた」のケリー・ラッセルといった面々が有力視されています。

 これらの作品は、日本でもお正月映画として公開されるものもあるので、劇場でチェックしてみてはいかが。

  (このコラムの更新は毎週火曜日です) 

November 13, 2007 11:10 AM

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