2007年10月30日

トムのサイエントロジー流子育てが話題に

 さまざまな奇行で世界を驚かせてきたスーパースター、トム・クルーズも、このところはすっかりメディアの喧騒(けんそう)から離れていましたが、昨年誕生したスリちゃんのサイエントロジー流子育てを巡って、久々にタブロイド誌のトップを飾っています。

 トムは新興宗教サイエントロジーの熱心な信者であることは有名ですが、スリちゃんは生まれながらにして徹底してサイエントロジストとして英才教育を受けているそうで、そのちょっと奇妙? な子育て方がメディアの注目を集めています。

 サイエントロジーでは、子供に「NO」つまり、「だめ!」とは言ってはいけないという教えがあるため、子供をしかったりすることは一切禁じられています。そのため、どんな時でも怒らずに、常に友人のように優しく論するように接しなければならないのだとか。「親は常に子供の良き友達であれ」という教えに従い、トムとケイティも、スリちゃんには寛大で、どんなことをしても全て許してしまっているといいます。例えば、夜寝るのをぐずった時は無理やり寝かせずに好きなだけ起こしておく。プールに行って嫌がって泣いた時はすぐに水から出す。食事の面でも嫌いな物は食べさせず、欲しがる物だけを与える…といった具合。

 トムとケイティ以外にも、スリちゃんの周りにいる2人の乳母もサイエントロジーの信者。そのため、大人は皆、常にスリちゃんが喜ぶように、何でも好きなようにさせており、まさに小さな女王様状態なのだとか。欲しい物がもらえないと、大声で泣きわめくなど、わがままぶりで周囲を困らせることもありますが、そんな時でも決して怒ることはしないそう。

 今やサイエントロジー信者となったケイティにとってスリちゃんは、小さなガールフレンドのような存在で、高級ブランドの洋服を着せて、仲良く出歩く様子が目撃されており、トムも良きパパとして時間のある限り、一緒に遊んでやっているようです。最近も、トムの新作映画の撮影地ベルリンをケイティと共に訪れ、親子水入らずで楽しい時間を過ごしたようです。ここでも、真夜中にレストランでスリちゃんを連れて食事する姿がパパラッチされており、トム流子育てが話題となっていました。

 現在1歳半のスリちゃんは、すっかりセレブとしての生活もすっかり板についてきた様子。ロサンゼルス・ギャラクシーの試合では、ベッカム夫妻の子供たちと一緒にVIP席から試合を観戦。ベルリン滞在中は動物園を貸切にするVIP待遇を受け、トムのプライベートジェットで世界中を両親と一緒に飛び回る。さらに、時にはトムやケイティの仕事のミーティングなどに同席することもあるといいます。

 今後は大きくなるにつれ、本格的にサイエントロジーの勉強を受けることになるスリちゃん。すでに、トムはサイエントロジスト以外の人とスリちゃんが関わることを極端に嫌っているといわれており、しっかりとトムの教えがたたき込まれていくことでしょう。

 ハリウッドでは、スターの子供たちは幼い頃からなんでも欲しい物を買い与えてもらい、我がままに育てられるケースが多い。最近では、飲酒と薬物を使用して高速道路を逆走して逮捕された二コール・リッチーもその一人で、あるインタビューで、「(養父のライオネル・リッチーは)子供の頃から何でも欲しい物は買い与えてくれた」と語っていました。その結果、10代からドラッグに手を出し、ヘロイン所持で逮捕されたことは有名です。

 トムの子供として常に世間の注目を集め、幼い頃から甘やかされて育ったスリちゃんは、果たしてどんな大人になるのでしょう…。

 (このコラムの更新は毎週火曜日です)

October 30, 2007 11:31 AM | トラックバック (1)

2007年10月23日

本当に改心した?パリス・ヒルトン

 パーティーガール。お騒がせセレブ。バッドガール。ヒルトン・ホテル令嬢。パリス・ヒルトンを形容する言葉はさまざまですが、世間一般が彼女に対して抱いているイメージは決して良いものではありません。パリスの一挙手一投足はもう、ゴシップを専門に扱うメディアの域を超え、ニュース番組やCNNのトークショーまでもが取り上げる国民的な関心ごとになっており、アメリカでもっともお馬鹿なセレブというイメージがすっかり定着しています。

 飲酒運転による保護観察違反で23日間服役した今夏のニュースは、全米メディアを席巻。タブロイド誌などゴシップメディアだけでなく、4大ネットワークまでもが朝のニュースでパリスの出所を取り上げたほどでした。メディアはマイケル・ジャクソンが性的虐待の罪に問われた裁判以来の大騒動となりました。このメディア狂想曲は、同時に多くの人々を辟易させ、MSNBCの朝のニュース番組で、女性キャスターが生放送で「こんな話題がなぜトップになるのか分からない」とパリス出所の原稿を読み上げることを拒否。ライターで燃やそうとし、最後はシュレッダーにかける抗議を行って、多くの支持を得ました。

 メディアでバッシングされ続けているパリスも刑務所に入って改心したのか、「これまでは馬鹿なふりを演じてきたけど、もうやめる。これからは慈善活動に精を出したい」と刑務所の中からインタビューで語っていました。しかし、出所後も今までと変らぬ生活を続けており、「パリスが良い子になるわけがない」と思われてきています。

 そんなパリスがニューズウィーク誌のインタビューで突然、新生パリス・ヒルトンをアピール。出所から4カ月たってようやく、ルワンダで慈善活動を行うことなどを告白して話題になっています。「ヒルトンさんがまじめになった。笑うのはやめて」の見出しで始まる記事で、パリスはこれまでのお騒がせセレブのイメージを払拭しようとしています。

 「ロサンゼルスには悪い人がいっぱいいる。今までは、人生を楽しむことだけだった。でも、振り返って考えてみると、中身が空っぽだと感じた。世界に足跡を残したいと思う」と語り、公約通りに今後は慈善活動を積極的に行っていく考えを示しました。まずは、11月にルワンダを5日間訪問し、現地の学校や医療施設を訪れるほか、ヒルトン・ホテルのような豪華ホテルとはかけ離れた、これまで体験したこともないような施設での宿泊も予定しているといいます。
 
 また、現在は女優として新作映画「REPO!」の撮影にも精を出しており、美容整形狂いで兄弟とのセックスシーンもある役どころを熱演中だといいます。付け鼻に黒いウィッグとパリスらしからぬルックスにも挑戦しており、監督は「パリスが演技ができるからこの役に抜てきされたことを分かって欲しい」と女優パリスにエールを送っています。
 
 どこに行くにも何をするにも四六時中パパラッチに追い回されているパリスですが、そんな私生活を逆手にとって、「セレブ」としての影響力を人道支援に役立たせることを考えているといいます。ルワンダでの慈善活動もカメラで記録し、ドキュメンタリーとして売り込む企画を立てており、同時にセレブとして生きる自身の生活そのものも記録し、「パリス・ヒルトンの日常」をドキュメンタリーにしたいと語っています。
 
 今後はジーンズやシャンプー、犬の洋服などパリスのブランド商品のプロデュースで3年間で2億5000万ドルを超えるマーケット契約を結んでおり、実業家としても活躍していくことになりそうです。
 
 パーティーガールを改め、実業家、女優、慈善活動家として今後は生まれ変わったパリス・ヒルトンが、メディアに取り上げられる日が来るのでしょうか。【千歳香奈子】

 (このコラムの更新は毎週火曜日です)

October 23, 2007 08:30 AM | トラックバック (1)

2007年10月16日

リンジー破産危機、これも若き天才の宿命か…

 2度にわたる飲酒運転と薬物所持で女優生命の危機に陥っていたリンジー・ローハンが、近々、ハリウッド映画の撮影に復帰するそうです。子役出身の俳優が、薬物やアルコールにおぼれるケースはハリウッドでは珍しくないことから、若い才能を案じて擁護する声もありますが、相次ぐトラブルに批判の声も多いです。連日連夜のパーティー遊びで撮影現場でもトラブルを起こし、2度目の逮捕で主演映画のプロモーションをキャンセルするなど、業界関係者からもリンジーの起用に難色を示す声も出ています。しかし、リンジーにはすぐにでも女優復帰しなければならない金銭的な事情があるのです。

 7月24日にサンタモニカで解雇したばかりの元アシスタントの母親が運転する車を猛スピードで追跡し、駆けつけた警察官に飲酒運転の容疑で逮捕されたリンジー。コカインを所持していたことも発覚しましたが、司法取引に応じて、禁固1日の実刑判決を受けました。その直後からハリウッドのけん騒を離れ、ユタ州のリハビリ施設で治療を続けてきました。モルモン教徒が多く、アルコールの販売が制限されている同州での治療が功を奏したのか、今月初めに退所したことが明らかになりました。

 このまま女優を辞めて大学に進学するなどと報じられていたものの、リハビリ退所後初となるOK!誌のインタビューで、「私の(女優の)才能は神から授かったもの。ハリウッドで有効に活用するわ」と語り、引退説を完全否定。新作映画「Dare to Love Me」で女優復帰することを明かしました。

 しかし、この復帰の陰には嫌でも引退できない訳があります。それは、ここ数年間にわたってパーティー遊びや買い物で浪費しまくった上に、リハビリ治療代に裁判費用もかさみ、ほとんど無一文の状態にあるからです。昨年1年間だけで700万ドルも浪費したと伝えられ、現在は350万ドルのロサンゼルスの自宅と110万ドルのニューヨークのアパートも売却しなければならないほど、追い詰められているといいます。

 買い物依存症とも言われるリンジーの年間のショッピング代は、100万ドル。一時はハリウッドのセレブご用達ホテル、シャトーマーモントを常宿にしており、05年には同ホテルに約80万ドルを支払うなど、年間のホテル使用料が100万ドルにのぼるといいます。飲酒運転で事故を起こした際に乗っていたメルセデスベンツなど、高級車2台に35万ドル、ヘアーサロンと日焼けサロンに7万ドル、パーティー遊びに5万ドル…。これだけ並べてみても、浪費癖が明らかです。これに加え、3度にわたる高級リハビリ施設での治療費がそれぞれ3万ドル、4万5000ドル、6万2000ドルで計13万7000ドル。裁判費用や弁護士費用が約35万ドルと算出されています。

 ローハンは米フォーブス誌の21歳以下セレブの金持ちリストでは、06年度の稼ぎは600万ドルで3位にランキングされています。現時点で2作品への出演が決まっており、多額の負債を支払うためにも早急に仕事をして現金を得る必要があるようです。

 度重なるトラブルと浪費で思い浮かぶのは、同じく子役時代から芸能界で活躍してきたマイケル・ジャクソン。マイケルも浪費と裁判費用などが原因で何度も破産の危機がささやかれています。8歳から芸能活動をするブリトニー・スピアーズも、2年間の結婚生活で夫に5000万ドルを浪費され、相次ぐトラブルに見舞われています。これも若くして富と名声を手に入れたセレブの宿命なのでしょうか…。【千歳香奈子】

(このコラムの更新は毎週火曜日です)

October 16, 2007 11:32 AM | トラックバック (1)

2007年10月09日

ストライキでハリウッド映画がなくなる!?

 ハリウッド映画がストライキで見られなくなる?

 2001年に起きたハリウッドのストライキ騒動を覚えている人も多いと思いますが、ハリウッドは今、再びストライキの危機に直面しています。

 31日に映画・テレビ製作者共同組合(AMPTP)と全米脚本家組合(WGA)の協定が失効することに伴い、7月から両者間で行なわれてきた交渉が難航しているからです。組合側はDVD収益の配当を現在の2倍とするよう求めているほか、脚本家が関わったケーブテレビやインターネットなど新たなメディアに対する配分の向上も求めており、今だ互いの主張が大きくかけ離れたままだと言われています。米メディアはこのままストライキに突入する可能性もあり得ると報じており、脚本が出来上がらないために新作映画の撮影がストップし、結果的に多くの作品の公開が延期される最悪のシナリオが現実となることも充分考えられます。

 01年はメジャー系映画会社とテレビ局との間で締結されていたWGAの労働協約、映画俳優組合(SAG)と米国テレビラジオ芸術家連合(AFTRA)の労働条件や収入の配分に関する契約が切れることを機に、組合側が「ストライキも辞さない」強固な態度で交渉に臨んだことで、映画制作がストップする危機に直面。結局はギリギリのところでストライキは回避されたものの、一時は8万人もの人が失業し、多大な経済損失を生み出すと懸念されたほどでした。

 例え6年前と同様に今回も直前でストライキを回避することができたとしても、来年6月にはSAGと全米監督組合(DGA)との協定が共に失効するため、来夏には再び大規模なストライキの危機に直面することは明らか。もし、これら3組合が一斉にストライキに突入したなら、ハリウッド映画に関わる23万6000人もの人が職を失うことになってしまい、その経済損失は計り知れません。もちろんその中には、ハリウッド俳優や監督も含まれており、来年秋以降のハリウッド映画やテレビドラマは大激変してしまうことでしょう。

 1988年にWGAとAMPTPの交渉が決裂し、22週間にわたるストライキが行なわれた時は、5億ドルもの損害が出たと言われています。ストライキが長期化すれば、失業や経済損失だけでなく、映画館から映画が消え、テレビからはドラマが消えるという最悪の事態にもなりかねません。

 各映画スタジオは、ストライキになっても通常通り映画が公開できるように、普段の倍以上のスピードで映画制作を進め、ストライキ突入期限となる来年6月30日までに、現在製作が決まっている300本以上の作品の撮影を全て終えなければなりません。

 その影響は公開作品数が激減するだけでなく、スターのスケジュール調整にも大きな影響を及ぼします。売れっ子スターは、いわゆるオーバーブッキング状態になってしまい、予定していた作品に出演できなくなる可能性も出てきます。01年のストライキ騒動の時には、多くのスターがスケジュール調整ができず、出演が決まっていた作品を降板するという事態が続出しました。例えば、マット・デーモンが他の撮影時期と重なったことで、「マイノリティ・レポート」を降板。後釜に出演したコリン・ファレルが同作品をきっかけにスターになるおまけもありました。ジョディ・フォスターも「パニック・ルーム」に出演するために、カンヌの審査委員長を辞退したり、マイケル・ダグラスが「オーシャンズ11」を降板するなど、誰もが前倒しの撮影スケジュールに翻弄され、その犠牲となったのです。

 現在製作が決まっている全ての作品を短期間で撮り終えるのは不可能との声も多く、当然ながら公開延期や撮影中止に追い込まれる作品も出てくることでしょう。現在もっとも影響が出そうな作品は、公開が決まっている「ハリー・ポッター」「ナルニア国物語」などシリーズもの。そして、09年夏公開予定の「トランス・フォーマー」の続編も少なからず影響を受けると見られています。

 苦肉の策として6年前は過去の作品のリバイバル版が多数公開されましたが、映画スタジオやテレビ局は今から、ストライキ対策に頭を悩ませているに違いありません。【千歳香奈子】

(このコラムの更新は毎週火曜日です)

October 9, 2007 12:08 PM | トラックバック (0)

2007年10月02日

なぜ?絶えないハリウッドスターの飲酒運転

 飲酒運転への取り締まりが厳しくなっている日本とは裏腹に、ハリウッドではスターの飲酒運転が後を絶ちません。

 パリス・ヒルトン、リンジー・ローハン、二コール・リッチー、メル・ギブソン…。昨年から今年にかけて飲酒運転で逮捕されたセレブは、こんなにもいます。そして今度はドラマ「24」のジャック・バウアー役で大人気のキーファー・サザーランドまでもが、飲酒運転で逮捕されたのです。

 いずれも蛇行運転やスピード違反、違法Uターンなどの交通違反か、自損事故が原因で飲酒運転のために逮捕されていますが、ドラマ「プリズン・ブレイク」に出演していたレイン・ギャリソンは、飲酒運転中に事故を起こし、同乗者が死亡するという大惨事を引き起こしています。

 なぜ、これほどまでにハリウッドではセレブが飲酒運転をするのでしょう?。原因の1つに考えられるのは、車社会ロサンゼルスの交通事情。公共交通機関があまり発達しておらず、流しのタクシーもいないロサンゼルスでは、飲みに行くにも車が必要。駐車場を完備するお店も多く、暗黙の了解並びに自己責任といった風習があるのです。

 それでも大金を稼いでいるセレブがなぜ、自分の車で飲みにでかけるの不思議に思うはず。セレブは常に運転手付きリムジンで送り迎えされているというイメージが強いですが、それは各種授賞式やパーティー、プレミアなどに出席する時だけ。ハリウッドでは例えセレブでも、普段は1人で車を運転して買い物や食事に出かけたりするのが普通なのです。

 また、日本とアメリカの芸能界の仕組みの違いも影響しているのではないでしょうか。所属する芸能事務所がプライベートまで管理し、マネジャーが常に行動を共にする日本とは違い、ハリウッドでは一般的にスターは個人的にエージェント(代理人)や広報、マネジャーをそれぞれ雇っています。つまり、エージェントやマネジャーとは仕事上の契約関係でしかなく、プライベートは完全に自由という考えが強いのです。常に車を運転しているロサンゼルスでは、セレブが自分の運転する車で気軽に飲みに出かけてしまったとしてもある意味何ら不思議はない街なのです。

 しかし、もちろんそれは重大な罪であり、本来は若者のロールモデルになるべきセレブたちによる度重なる飲酒運転は、当然許されるものではありません。若者に悪影響を与えていると批判する声も数多くあがっています。

 あらゆる言動がネットを通じて公開されるセレブの過熱報道が、お騒がせセレブを助長させていると言う意見もあります。プレッシャーとストレスに押しつぶされそうになる若手セレブたちが、アルコールや薬物依存に走るのだという意見もあります。

 パリス、二コール、リンジーの3人は、有罪判決を受けて、それぞれ禁固刑となりました。5年間で2度目の飲酒運転で逮捕されたキーファーも実刑判決を受ける可能性が高く、最大で禁固1年半になると見られています。

 日本では未成年アイドルが喫煙しただけで芸能界を追放されほど厳しい処分を受けていますが、未成年で飲酒して2度も逮捕されたリンジーですら、芸能界追放なんてことはなく、むしろ若くて才能あるリンジーを擁護する声も出ているほど。パリスも出所後、これまでと変わりなくセレブ活動を続けています。

 例え刑務所入りしても大きなイメージダウンにならない風潮にこそ問題があるように思えてなりません。【千歳香奈子】

(このコラムの更新は毎週火曜日です)

October 2, 2007 10:00 AM | トラックバック (0)