2007年08月28日

若者達に悪しき見本?セレブ3人娘の勝手放題

 相次いで逮捕、起訴されたハリウッドのお騒がせセレブ3人娘パリス・ヒルトン、二コール・リッチー、リンジー・ローハン。すでに収監されたパリスに続いて、他の2人もそれぞれ刑務所入りすることが確定しました。好き放題してきたセレブたちにも、いよいよ厳しいつけがまわってきたと言いたいところなのですが…。

 飲酒運転での免許停止中に運転したとして45日間の禁固刑となり、23日間服役したパリス。裁判では「この判決は厳しすぎる」と率直なコメントをしていたパリスは、精神面での問題から仮出所して自宅での保護観察処分になるも、すぐさま再収監。泣きながらパトカーに乗せられる映像は記憶に新しいところ。

 そのパリスに続いて収監されたのが、人気テレビシリーズ「シンプル・ライフ」で共演している親友二コール。昨年12月にハリウッドの高速道路を逆走して逮捕され、その際にマリファナと鎮痛剤を服用していたことが発覚。4年前にも飲酒運転での逮捕歴があるので、パリスよりも重い90日間程度の禁固刑になると見られていました。恋人のジョエル・マデンの子供を妊娠中の二コールは、何とか実刑を免れようと躍起になっていたといわれており、結局は4日間の禁固刑と罰金2048ドルが科せられ、3年間の保護観察処分とアルコール教育プログラムへの参加などを求められただけで終わりに。そしてさっそく、パリスと同じ刑務所に収監されるも、わずか82分で釈放されてしまう。独房に入ることすらなかったといいます。

 未成年の飲酒、2度にわたる飲酒運転、コカイン所持と、本来なら重罪に問われるべきリンジー。2度目の逮捕直後は、ズボンのポケットにコカインを所持していたこともあり、1年以上の禁固刑になる可能性が高いと見られていました。しかし、ふたを開けてみると、コカイン所持は0・05グラム以下であるとの理由で重罪では起訴されず、わずか禁固1日という判決が下された。この背景には、飲酒の事実などを認める司法取引が行なわれたこともありますが、2度も飲酒した上にコカインまで所持していて軽すぎはしないだろうか。収監されても、書類にサインをするだけで、二コールよりもさらに短い数十分で釈放されてしまうことでしょう。

 3人に共通しているのは、幼い頃からチヤホヤされ甘やかされて育ったということ。パリスは、ヒルトン・ホテル・チェーンの創業者を祖父に持ち、幼い頃から令嬢として何不自由ない生活をしてきた。リッチーもライオネル・リッチーの養女として幼い頃から欲しい物は何でも買い与えてもらい、10代ですでにドラッグづけとなる生活をしてきた。セレブとしての肩書しかない2人に比べ、女優や歌手としても活躍するリンジーだが、3歳からモデルで活躍するなど幼い頃から芸能界でチヤホヤされて育ちました。10代で富も名声も手に入れた後は、転落するのみという有名子役のお決まりパターンに。

 パリスが仮出所したときは、「甘すぎる処遇」に批判の声が集中。しかし、二コールがわずか82分で釈放された時は、「拘置所の収容人数が多すぎる」との理由から連邦政府の指示に基づき早期釈放したいうと説明で終わってしまった。ロサンゼルス近郊の刑務所では収容人数が定員オーバーなのは日常茶飯事で、パリスが収監される際にも実際には数日で釈放されるのではないかと言われていました。薬物使用で高速道路を逆走するという危険な行為と、免停中の運転と、どちらが重い罪なのでしょう?

 リンジーにいたっては、リハビリ施設で治療を受けて退所した直後に再び逮捕されている。更生なんて言葉は通用しないはず。2度とも幸いにも他人を巻き込む大惨事には至っていないが、このままでは人を殺しかねません。禁固1日で本当に反省して真の更生をすることができるのでしょうか。

 2人の判決は、とてもハリウッド的でした。力のある敏腕弁護士を雇えば、どんな罪でも軽くすることができると立証されてしまいました。まるで、O・J・シンプソンが無罪になったのと同じ。そのため、「お金さえあれば、最高の弁護士を雇って、罪を免れることができる」と、若者に知らしめる悪い例になってしまったと、批判の声が挙がっているのも事実です。

 2人に比べるとやはり、パリスの刑期が長すぎたことは否めません。メディアの格好の餌食にされて終わってしまったパリスが今となっては、少しかわいそうな気も。彼女たちに反省の日は訪れるのでしょうか。【千歳香奈子】

(このコラムの更新は毎週火曜日です)

August 28, 2007 12:33 PM | トラックバック (1)

2007年08月21日

尾崎英二郎のハリウッド挑戦インタビュー

 ハリウッドにおける日本人俳優の需要が急増しているという話題は、先週号で触れたとおり。そんな中、今秋からハリウッドを拠点に活動を始める俳優・尾崎英二郎に、ハリウッド映画への挑戦や魅力、日本人として役を勝ち取るための苦労などをたっぷりと語っていただきました。

 「ラスト・サムライ」ではスタントチームの一員として侍役で合戦シーンに出演。「硫黄島からの手紙」では、伊原剛志演じるバロン西から部隊を引き継ぐ大久保中尉役を演じており、すでにハリウッド映画は経験済み。

 このたび、約1カ月かけて100社を超えるエージェントに履歴書を送り、その中から約20社と面接してエージェントが決まり、人気ドラマのオーディションにも挑戦。今秋からのハリウッド移住に向けて順調なスタートを切ったばかり。

 「10年、15年に1本あるかないかの作品。絶対に出たかった」と、並々ならない執念で両作品への出演を勝ち取り、それを踏み台に本格的にハリウッド進出を実現させることができた。

 「ラスト・サムライ」では渡辺謙演じる勝元の息子役のオーディションを受けるも、選に漏れる。それでもあきらめきれずに問い合わせたところ、主要なスタントマンとそれに順ずる100人のアクションをやる俳優のオーディションをまだやっていることを知る。「アクション俳優ではないので、迷いました。恥をかいても仕方がない。“だめもと”で挑戦したんです」。

 アクションクラブに所属するアクション俳優らと共に受けたオーディションに合格して、ハリウッド映画出演のチャンスをつかんだ。「どういう採用基準か完全には明かされませんが、英語力とかを買われたりして100人の中に滑り込むことができました。立ち回りの実力だけ見たら100人の中で底辺にいたと思います。でも、いざ撮影の現場に行ったら、貢献度の高いトップの20人に数えられたいと目標を設定して撮影に挑みました」。

 その言葉通り、100人を代表するリーダー的存在となり、撮影後もスタント・コーディネーターやスタッフらと連絡を取り合うほど密な関係を築いた。

 「ハリウッド映画に出た。トム・クルーズの映画に参加した。そんな箔(はく)付けで終わってしまう人が多く、そこをステップに次へという人はほとんどいなかった。僕にとっては、(「ラスト・サムライ」は)ようやく米映画界の扉に手をかけただけでしかなく、その先へと思っていましたから」。

 しかし、この作品では米俳優組合(SAG)の登録資格は得られなかった。その後は日本でドラマに出演しながら、次の機会をうかがっていたという。そんな中で、「硫黄島からの手紙」が製作されることを知り、日本のトップ俳優たちが会した極秘オーディションの最終日にテストを受ける機会を得た。最終審査の数名まで残ったが、一旦は選考から外れてしまう。それでも「他にもまだ重要な役があるはず」と、再びあきらめずにLAのキャスティングチームと直接連絡を取り合い、再度のオーディションで見事に大久保役をつかみ取った。「奇跡的でしたね。絶対にあきらめたくないという一心でした」と振り返る。

 「硫黄島からの手紙」はアカデミー賞作品賞にノミネートされた。「全編日本語の作品がノミネートされたことは、1つの金字塔になったというか、画期的だったと思います。認識を少しだけ塗り替えたんじゃないでしょうか。アメリカ人の監督が外国語で撮影して字幕でも、これだけ質の高いものが生まれるという」。

 数年前まではこのような作品がハリウッドで製作されることは誰も予想もしていなかった。「クリント・イーストウッドが日本人俳優を大勢使って演出して、日本語で映画を撮るなんて考えもしませんよね。この成功例があるので今後またこのような作品が生まれる可能性が増すと思います」。

 「ブラックレイン」から15年以上も経過して、ようやくまともに日本が描かれたのが「ラストサムライ」だった。「まだ演技の勉強を始める前ですが、留学中に観た「ブラック・レイン」が衝撃的でした。松田優作さん、高倉健さんらがすごい存在感を放っていて日本の俳優がこれだけ対等にハリウッドでやれるんだなと。それがあったから、ゆがんだ形のアメリカ人が思い描くステレオタイプの日本人ではなく、日本人が見ても納得できるような日本人像というものをちゃんと演じていきたいと思い始めた。役柄は少ないでしょうが、そういう役を演じていきたい」。

 これらの作品や、日本人のオタクが活躍するドラマ「ヒーローズ」の大ヒットで、ハリウッドの日本人に対する見方は確実に変化している。「マシ・オカが本当に人気キャラクターの1人ですよね。これによって日本人にとってのハードルが下がった。実際にエージェントが日本人の俳優に触手を伸ばしていると感じます」。

 オーディションではハリウッドの「フェア」な一面も体感した。「(「ラスト・サムライ」で)僕が最初にオーデョションした役は、結果的に当時まだ無名だった若者に決まりましたよね。渡辺謙さん、真田広之さんのようなスターと共に、あの役に無名の俳優がキャスティングされた。誰でも勝ち取れるチャンスがあるんだとその時に知ってとても刺激になりました」。

 ハリウッドで生き残るには今後は日本人だけでなく、日系人やアジア系の役も演じていかなければならない。「日本人の役柄だけを演じているのでは絶対数が少な過ぎます。謙さんの功績によって、日本人の役は日本人が演じるという風になってきましたが、悔しいのは中国系の人が芸者の役を演じてしまうようなケースが依然多いということ。我々日本人も逆にアジア系アメリカ人と競って役を奪っていく図々しさがないといけない。そうしないと、本当にこの業界の土俵に立ったことにはなりません。英語を根気よく磨かないと負けてしまう厳しい闘いです。でも役柄によっては、良い競争ができるはず」。

 「演技力と英語力で国境を越えて仕事がしたい」という夢を叶えるため、大学時代の交換留学を含めて英語は若いころから勉強し、英語学校の教師を務めたこともあるほど。「撮影は時間との闘いなのでその場で指示がパッと分からないとついていけない。クリントにも質問したい時は直接聞きました。専属の通訳がいなくても撮影をこなしていけたことは大きな自信になりました」。

 渡辺謙や工藤夕貴らハリウッドで成功した日本人とは、違った角度でハリウッドに挑戦していきたいという。「ついに扉の中まで足を踏み入れました。失うものはないので、どんな役でも挑戦できる。台詞が1行だっていい。そこからどこまで行けるかとても楽しみ」。

 ハリウッドへの挑戦はまだ始まったばかり。【千歳香奈子】

(このコラムの更新は毎週火曜日です)

August 21, 2007 09:43 AM | トラックバック (0)

2007年08月14日

ハリウッドは日本人を待っている!!

 「ラスト・サムライ」「ロスト・イン・トランスレーション」「硫黄島からの手紙」などの製作により、ハリウッドにおける日本への興味は日増しに高まっています。日本を舞台にした作品だけでなく、渡辺謙や菊地凛子ら日本人の俳優もハリウッドで活躍する時代が到来。今年はブリタニー・マーフィーと西田敏行が共演する「ザ・ラーメン・ガール」も公開を控えており、今後もしばらく日本ブームは続きそうだ。

 今、なぜ日本なのか。果たして本当にハリウッドは日本人を求めているのか。ハリウッドにおける現在の日本ブームを、プロデューサーのティム・ゴールドバーグ氏に分析してもらいました。

 ゴールドバーグ氏は、メジャー映画やインディ映画を初め、テレビドラマ、CM、ミュージックビデオなどを数多く手がけ、プロデューサーとして25年に渡ってハリウッドの第一線で活躍しており、最近、日本人を対象にハリウッド映画のオーデョションを仲介するサイト「hollywoodcomets.com」を立ち上げたばかり。現在の日本ブームの背景について、「日本の文化がアメリカで受け入れられつつあり、興味が増している。それに対して、ハリウッドには才能ある日本人俳優が少なすぎる」と分析する。

 「SAYURI」で主人公の芸者役を日本人ではなく、中国人のチャン・ツィイーが演じたり、東京で撮影した「ワイルド・スピード×3 TOKYO DRIFT」でも日本人の役を中国人や韓国人が演じるという奇妙な現象が起きている。なぜ、日本人の役を日本人が演じないのか。その答えは、ゴールドバーグ氏の言葉に込められています。

 ハリウッドのキャスティング・ディレクター(配役決定責任者)にとって、見た目は日本人も中国人も韓国人も同じ。そのため、「アジア系」というカテゴリーでオーデョションされることが多く、日本人役でもハリウッドで活躍している人口が圧倒的に多い中国人や韓国人に自然と役が回ってしまうのだという。米俳優組合(SAG)に正式に登録されている日本人は、アカデミー賞にノミネートされた渡辺や菊地のほか、桃井かおりや工藤夕貴らわずか十数人。まだまだ、ハリウッドで活躍しているのは一部のトップ俳優に限られているのが現状。

 「需要はあるのに実際には挑戦している日本人は少ない。今ハリウッドは、有望な日本人俳優に触手を伸ばしているんですよ。日本人は、中国人や韓国人と競って役を勝ち取っていかないといけないんです」とゴールドバーグ氏は熱く語る。実際に、これまでは「アジア系」だった求人が「日本人」と指定されることも多くなってきたという。

 「日本人にハリウッドへの扉を開けるチャンスを与えたい」という思いが、サイトを立ち上げる原動力になったという。「目標は、日本人のタレントを発掘して、育てて、管理すること。俳優やモデルだけでなく、監督やカメラマン、アニメーター、デザイナーなどあらゆる分野の才能ある日本人を発掘してハリウッドに送り出していきたい」。

 渡辺や菊地の活躍で、日本人俳優への注目はうなぎ登り。映画だけでなくテレビの世界でも、日本での放送が決まったばかりの「ヒーローズ」でマシ・オカというアメリカ育ちの日本人俳優が主要キャストで大活躍し、今秋から放送される第2シリーズには田村英里子のレギュラー出演も決まっている。当然ながら、ハリウッドも第2のケン・ワタナべを探しているわけだが、「誰でもケン・ワタナベになれるわけではない。2匹目のドジョウを狙うのではなく、個性を大切に自分らしくいることが大切」とハリウッドを目指す日本人にアドバイスする。土壌は整いつつあるものの、英語力やビザの問題、エージェント選びなど、日本人がハリウッドで活躍していくにはまだまだ乗り越えなくてはならない壁が数多く存在するのも事実です。

 俳優だけでなくロケーションとしても、日本への期待は大きい。「ロスト・イン・トランスレーション」や「ワイルド・スピード×3」が東京で撮影された他、「ザ・ラーメン・ガール」も日本で撮影されている。トム・クルーズが、「ミッション・インポッシブル4」をやるなら東京でと宣言し、シリーズ終了で実現はしないようですが、「オーシャンズ13」のPRで来日したブラッド・ピットが、「次は東京で」と発言するなど日本はハリウッド映画の新たなロケ地としても脚光を浴びている。

 「日本の政府はもっと、映画産業を支援をすべき」とゴールバーグ氏は語る。撮影への規制暖和や政府の支援を得ることができれば、今後、ハリウッドのメジャー映画が日本で撮影されることも夢ではない。

 「ハリウッドは常に新しいアイディア、人材を求めているのです」。【千歳香奈子】

(このコラムの更新は毎週火曜日です)

August 14, 2007 09:31 AM | トラックバック (0)

2007年08月07日

女優生命危機のリンジーは立ち直れるか

 「I Know Who Killed My Career(誰が私の女優生命をぶち壊したのか知っている)」
 わずか3カ月の間に2度も飲酒運転で逮捕され、コカイン所持まで発覚。女優生命の危機に直面しているリンジー・ローハンの新作映画のタイトルは、何とも間が悪い「I Know Who Killed Me(誰が私を殺したのか知っている)」。
 2度目の逮捕直後に公開されたこの作品のタイトルをもじって、こうからかわれているのです。この作品は、天才子役として絶賛されたデビュー作同様に双子のダブルキャストを演じ、ストリッパーにも挑戦して女優として新境地を開いたと話題になるはずでした。しかし、すべては2度目の逮捕で水のあわになってしまったのです。

 映画の予告編映像に現実の映像やタブロイド誌の写真などを混ぜ合わせて作られた「誰が女優生命をぶち壊したのか」版パロディが、ユーチューブで公開され話題になったほか、米エンターテイメント・ウィークリー誌でも「あなたの女優生命をぶち壊したのは誰か知っている」とのタイトルで、特集記事が掲載されたほど。天才子役として輝かしいデビューを飾り、将来を嘱望されたリンジーの女優生命をぶち壊したのは一体誰?

 リンジーは98年に「ファミリーゲーム」で女優デビュー。その後はジェイミー・リー・カーティスとダブル主演した「フォーチューン・クッキー」(03年)が、全米で興行1億ドルを突破する大ヒットとなり、リンジーの名は一躍世に知られることに。翌年に公開された「ミーン・ガールズ」も大ヒットし、若手女優NO・1の座を手にしたリンジーでしたが、そのころからタブロイド誌に男性関係が報じられるようになり、次第に「パーティーガール」の異名を持つお騒がせセレブへと変貌をとげていったのです。

 それと歩調を合わせるかのようにその後の出演作は、右肩下がりに興行収入が激減。昨年公開された「ボビー」はわずか1120万ドルでした。今作も逮捕でプロモーション活動が全て中止になってしまい、ヒットは難しいでしょう。

 女優生命をぶち壊した一番の原因は、飲酒運転とコカイン所持による逮捕。5月に飲酒運転で自損事故を起こした直後にリハビリ施設に入所。退所後は足首に
禁酒モニターをつけて外出するなど真剣に禁酒に取り組んでいたはずのリンジーでしたが、それからわずか数日後に再び逮捕されてしまったのです。数時間前に「やめてやる!」と宣言された元アシスタントの母親の車を猛スピードで追いかけ、駆けつけた警察官に逮捕されたリンジー。酩酊状態ですぐに飲酒運転であることが判明。さらにパンツのポケットからはコカインも見つかり、この母親が警察に通報した電話の録音も公開され、世間をあきれさせました。

 飲酒運転、薬物所持だけでなく、運転していたのは他人の車だったことまで発覚し、カージャックの罪や同乗者を無理やり道連れにした誘拐罪まで適用される可能性があるのです。有罪が確定すればパリス・ヒルトンよりも重い実刑判決が下されることは間違いないでしょう。

 この逮捕劇の以前からリンジーには、未成年の飲酒や薬物使用疑惑が何度も囁かれてきました。カリフォルニア州では21歳以下は法律で飲酒が禁止されていますが、リンジーは連日連夜パーティーを繰り広げ、レストランやバーでも飲酒している姿がたびたび目撃されているほか、友人とクラブのトイレでコカインを使用していると思わしき写真も暴露されています。1度目に逮捕された時は、まだ未成年でした。

 そして、もっとも女優生命を危機的にしているのは、反省の色がまったくないこと。ポケットからコカインが発見された時は、「私のパンツじゃない」と言い訳。2度目の逮捕直後にNBCテレビの芸能番組「アクセスハリウッド」にメールを送り、「私は潔白。ドラッグは私の物ではない」と堂々とコメント。逮捕時には警察官に「運転していたのは私じゃなくて、あの黒人の少年よ」と、他人に罪をなすりつけようとする。夜遊びが原因で病院で治療を受け、撮影に穴を空けたときは、「炎天下の中で仕事をしていて、呼吸ができなくなった」と弁明。

 どんなトラブルを起こしても幼稚園児並みの言い訳けを並べ、常に「私はリンジー・ローハンよ!」的な態度でいること自体が、女優生命をぶち壊した根源なのかもしれません。

 飲酒運転や薬物使用を繰り返せば、女優生命だけでなく、命すらなくす危険性もある。ハリウッドでは、「若い才能を埋もれさせるのはもったいない」という擁護の声もあるだけに、これを気に生まれ変わった女優リンジー・ローハンが再びスクリーンで活躍する姿を見てみたいものです。【千歳香奈子】

(このコラムの更新は毎週火曜日です)

August 7, 2007 10:33 AM | トラックバック (1)