2007年07月17日

人気爆発!“ハリポタトリオ”ハリウッド上陸

 人気映画シリーズ「ハリー・ポッター」が、シリーズ5作品目にして初めてハリウッドに上陸し、大旋風を巻き起こしました。

 今月8日にハリウッドの象徴チャイニーズ劇場で、シリーズ初となる「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」のLAプレミアが行われ、朝4時からファンが並ぶ異様な盛り上がり。主役が登場する午後3時半には劇場周辺は1万5000人を超えるファンであふれかえっていました。さらに、翌9日には「ハンド・フット・ワンド・プリント・セレモニー」(手形、足型、つえ型を刻むセレモニー)も行われ、ハリー役のダニエル・ラドクリフ、ロン役のルパート・グリント、ハーマイオニー役のエマ・ワトソンの3人がハリウッドの歴史に名を刻む瞬間を見ようと3000人を超えるファンが再びハリウッドに集結。炎天下のLAが、ハリー・ポッター一色に染まった2日間でした。

 これまでNYでプレミアを行ったことはありましたが、LAでのプレミアは初。さらにダニエル、ルパート、エマの3人がそろうとあって、チャイニーズ劇場前のハリウッド大通りは約300メートルにわたって完全に通行止めとなり、「I Love Harry」などと書かれたプラカードやポスターを持ったファンや、コスプレ姿のファンで沿道は埋め尽くされていました。ブラッド・ピット、ジョージ・クルーニー、マット・デーモンら超豪華メンバーが集結した「オーシャンズ13」を遥かに凌ぐ数のファンが、ダニエルやルパート、エマに黄色い声援を浴びせていました。

 暑さと興奮から倒れるファンを心配して、救急車が待機するほどの人だかり。ついにはタンカで運ばれる病人も出たようですが、予定通り、午後3時半にまずはルパートが1人で登場。大歓声に包まれながら、沿道沿いをゆっくりと手を振りながら歩き、ファンにサインをしたり、写真撮影に応じるなどファンサービスに時間を費やしていました。続いてエマ、ダニエルも姿を見せると、ファンのボルテージも最高潮に。「キスをして!」とダニエルに迫るファンも出るなど、3人の人気の高さを改めて見せ付けられた気がしました。

 日本では20日公開の同作。一足先に公開されている米国では、水曜日公開作品としては「スパイダーマン2」を抜いて史上最高となる4480万ドルの興行収入を記録する大ヒット。週末3日間の興行収入でも前週に公開された話題作「トランスフォーマー」を抜きさり、堂々の1位スタートを切っています。ローリング・ストーン誌やタイム誌など著名誌も、「シリーズ最高傑作」と声をそろえて絶賛しており、5作品目にして初のアカデミー賞ノミネートの呼び声も高い。特にローリング・ストーン誌は「ダニエルの演技はセンセーショナル」と評価しており、デイビッド・イェーツ監督も「ダニエルは感情的で心に訴える演技で、新しい領域に入ったと思う」と役者としての成長を手離しで喜んでいます。主演男優賞のノミネートも夢ではないかもしれません。

 レッドカーペットでは「(オスカーノミネートについて)オー、ゴッド!そうなったら素晴らしいけど、そうはならないよ」と謙遜していたダニエルだが、翌日にはハリウッドの大スターの証である手形と足型を刻むセレモニーに出席。敷き詰められたセメントに同シリーズにちなんでそれぞれ、つえの型押しをした後、サイン、手形、足型を順番に刻んでいった。10代の若さで堂々とマリリン・モンローやフランク・シナトラら往年の名優約240名の仲間入りを果たしたのです。

 約80年の歴史を持つ同式典は、今回が194回目。映画界への貢献度が審査基準と言われるだけに、これで名実共に大スターの仲間入りを果たした3人は、「信じられない!」を連呼。「実際にやってみるまでどれだけすごいことか分からなかった。ジョン・ウェインとかいる中に自分も入れてすごくうれしい」とダニエルは興奮覚めやらぬ様子でマイクを握り締めていました。エマも「すごい名前があるのを見て、自分がここに入るのは恐れ多い気がしたけど、楽しかったわ」と大はしゃぎだった。

 ところで、これまでスクリーンで彼らの活躍は見てきましたが、実際の3人を取材をしたのは今回が初めて。あまりの大人っぽさにちょっとびっくりでした。特にエマは子役と言うより、もうすっかり大女優の風格を漂わせており、オーラ輝くその姿に脱帽。カメラマンたちも「エマ!」を連呼し、ファインダーに彼女のベストショットを収めようと躍起で、3人の中で一番注目を集めていたような気がします。男性ファッション誌DETAILSで胸毛を見せるセクシーショットが掲載されたばかりのダニエルも、もうハリーと呼ぶには気の毒な気もするほど随分と大人になった気が…。

 シリーズは残すところあと2作。21日には最終巻「ハリー・ポッターと死の秘密(仮題)」が世界で一斉に発売されます。さらに次回作は、9月にクランクインするそうで、ファンにとっては少し心寂しいことでしょう。ネット上ではすでにシリーズ継続を求める嘆願署名運動も始まっており、映画シリーズも「スピンオフ」制作の噂も広まっています。しかし、プロデューサーのデイビッド・ヘイマン氏は、「原作が映画のハート。本に基づかない映画を作るのは適切だとは思わない」と、スピンオフ作品の制作は否定していました。

 3人の卒業とシリーズ完結。いよいよ「ハリー・ポッター」のカウントダウンが始まりました。【千歳香奈子】

(このコラムの更新は毎週火曜日です)

July 17, 2007 01:09 PM

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