2007年06月19日
A・ジョリーの取材規制に周囲は???
アンジェリーナ・ジョリーが、主演作「マイティ・ハート」(22日全米公開)のNYプレミアで非常識な取材規制を行い、大ひんしゅくを買っている。
02年にパキスタンでテロリストに誘拐され、殺害されたウォールストリート・ジャーナル紙の記者ダニエル・パール氏の半生を描いた作品で、アンジェリーナはパール氏の妻で自らもジャーナリストのマリアンを演じている。「これはテロの映画ではなく、夫を殺された妻が悲しみや怒りをパキスタンに向けるのではなく、異文化への愛をもっと強く持ち、乗り越えていく姿を描いたもの」とインタビューで語っていたアンジェリーナ。
そんな役どころを演じたアンジェリーナが、先週行われたプレミアでは、「報道の自由」を奪う理不尽な取材規制で、FOXニュースなど一部のメディアを入場禁止にするなどしたことで、マスコミに一斉に「偽善者」と攻撃されているのです。
(1)「子供のことは質問しない」(2)「ブラッド・ピットとのことなど私生活について質問はしない」(3)「ジョリーが気に入らない質問をされた場合は、取材テープをその場で没収して立ち去る権利がある」(4)「撮影した映像を別のニュースで使用しない」(5)「映画に関する内容しか質問しないこと」(6)「ジョリーを批判したり、戒めたりしないこと」、などと書かれた契約書に事前にサインすることを求められたという各メディアは、「報道の自由に反する」と大反発。USAトゥデー紙やAP通信は、この契約書へのサインを拒んだと伝えられている。これが原因でFOXニュースも取材現場から締め出され、ニュース番組では「彼女は何様なの? 単なる偽善者だ」と批判する報道を繰り返している。
ジョリーはもともと、マスコミへの取材対応が良かったことで知られている。知り合いのジャーナリストたちの間でも、「レッドカーペットではブラピはほとんどインタビューに答えず無視するけど、アンジェリーナはいつも質問に答えてくれる」と評判だった。それが、なぜ今さら?
2人の私生活に関する話題は常にタブロイド誌やテレビをにぎわせており、今さらそれを隠す必要性も感じない。ブラピと不仲説も囁かれたこともあったが、先月行われたカンヌ映画祭では仲良くツーショットを披露したばかりだし、何で? というのが率直な感想。逆に何を聞かれたくなかったのかしら? と、ちょっと勘ぐりたくなってしまいますよね。
それよりも、レッドカーペット取材は映画のPRとしては重要で、ネガティブ・キャンペーンは興行にも直結しかねない。特に社会性の濃いこの手の作品は、プロモーションが重要になるので、少しでも多くのメディアのインタビューに答えたほうが良かったのではないでしょうか。
ハリウッドスターを取材する場合、「ジャンケット」と呼ばれるグループインタビューが多い。数人から10人程度のグループに分かれた記者が、ホテルの部屋などでタレントを囲んでインタビューするのだが、まれに「事前に登録したメディア以外に取材内容を露出してはけいない」という内容の契約書にサインを求められることはあるが、取材内容そのものを規制されたことはない。
まして、レッドカーペット取材はジャンケットよりも規制が少なく、より多くのメディアがスターの生の声を聞けるチャンス。過去、2人が共演した「Mr.&Mrs.スミス」のプレミアで「ブラピとジェニファー・アニストンの離婚については質問しない」という内容の誓約書にサインを求めたことはあったようですが、今回はそんな必要性はなかったように感じてなりません。
後日、テレビのトークショーに出演したアンジェリーナは、「私が決めたことではない。弁護士が私を守ろうとして勝手にやったこと」と言い訳けしていました。そしてその番組で、「子供は7人から13、14人くらい欲しいわ。今の4人でもキツイけど、ブラッドも私もチャレンジしてやる! っていう感じなの」とリップサービス。
そんなことをテレビ番組で話すなら、最初から取材規制なんてしなければ良かったのに…と思っているのは私だけ?【千歳香奈子】
(このコラムの更新は毎週火曜日です)
June 19, 2007 09:50 AM
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